清水玲子のお話

私のお気に入りの漫画家といえば清水玲子です。さて、清水玲子をご存じでない方のために説明しましょう。

彼女は少女漫画家でございます。そう、つまり、私は少女漫画を読んでいるわけでございます。そこ、笑わない。

そもそも私がこの人の作品を読むようになったのは、とある友人の薦めからでございました。そして、まぁその人のお薦めなら、と本屋で見つけた「輝夜姫」第一巻を購入し、翌日には「なぜか」全巻そろっていました(笑)。

その後、「月の子」全13巻を一括購入、画集も2冊、その他のコミックも全部買いました。そう、私は清水玲子の名を知って数ヶ月で彼女の作品を網羅してしまったのです。

さて、そこまで私を引きつけた清水玲子の魅力は何でしょうか。私なりに分析してみましょう。

@絵がきれいである。

これは漫画というジャンルにおいては大きなポイントでしょう。特に、画集まで買ってしまうほど、私は彼女の絵が気に入りました。ちなみに、TRPGで私が使うキャラのイラストはすっかり清水玲子の影響を受けています。
話を戻しますが、彼女のイラスト、特に最近の輝夜姫の中国風衣装の細かさは筆舌に尽くしがたいです。一度見てみましょう。

Aストーリーがよい。

これに関しては割と趣味が分かれるところだと思います。何せ清水玲子の書くお話はダーク系が多い。特にエンディングで読者の心の深いところをえぐるような問いかけをしてくることもあり、軽い漫画が好きな人にはその点向いていないでしょう。そう、手塚治虫先生の「火の鳥」と似た読後感があります。読んだ後に思わず考え込んでしまうようなテーマを提示してくれるのです。
私もTRPGのゲームマスターをしていますから、シナリオを書くんですが、思わず流用したくなる魅力的なお話が多すぎます。彼女の発想力、着眼点はほかの誰にも真似ができないでしょう。

B圧倒的なリアリティーがある。

基本的に彼女の作品はSFです。ロボット、人魚、クローンなど、少なくとも現実にないものを持ち出してストーリーを進めながらも、そこには圧倒的な質感を伴ってリアリティーが存在しています。特に、作中に登場するロボットはほとんど人間と変わらない思考をし、それ故に人間でない己の存在を複雑な感情を持って眺めている。
フィクションであるはずのそのロボットの怒り、悲しみ、絶望、それらの感情が生々しく描かれています。そこには空想の域を通り越した、もう一つの現実が存在しているかのようです。
想像力の豊かな人なら、そのもう一つの現実を楽しめるはずです。ただし、猜疑心の強い人やSFの設定にこだわる人はお薦めしません。なにせ、科学的考証はそれほどありませんから。
与えられた設定をすんなり受け入れることが、清水玲子の世界を楽しむ秘訣です。

では、以下に作品の解説と私の感想をのせておきます。ただし、ネタバレありです。よって、まだ作品を読んでいない人は危険ですから近づかないでください(笑)。

ノアの宇宙船

天女来襲

もうひとつの神話

ミルキーウェイ

夢のつづき

竜の眠る星

天使達の進化論

月の子

22XX

パピヨン

MAGIC

輝夜姫

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