投稿小説だぜ

優輝少尉さま作

『戦え! FANG GUNNERS!』外伝

T・S・C物語

第五話


◇T・S・C真剣◇


◇1◇


地区予選の決勝でなんとか『チーム☆ジオン公国』破り一位で突破したT・S・Cの面々。授賞式

「今回の地区予選は雨によるトラブルが起こり、場所を急遽変更しましたが無事終える事ができました。勝ったチームも負けたチームにもサバイバルゲームを通して協力する大切さや忍耐力など何か得るものがあったのではないでしょうか。また…」

宮島貞治(みやじまさだはる)氏の長い話しが続く。

「(まだ終わらないのか…)」

観客を含めてほとんどの人は思っていた。もうすでに15分は経っていた。

「グー…」

器用にも立ちながら寝ている慎一。

「(まったく、昔からまるで自分の能力を最大限に引き出すと寝るんだよな…」

猪狩は呆れながら思う。

「(明日のあれに備えてそろそろ行きたいのにな。…それにしても凄い視線を感じるな)」

上杉は意味ありげな事を思うと同時に背後から発する一部の男性陣からの嫌な視線を感じ取る。

「…」

宮本は無言で集中力を途切れることなく真剣に聞いていた。

「宮島様、もうそろそろ時間が…」

宮島氏の女性秘書らしき人物が慌てながら宮島氏の立っているステージにかけより小声で言う。

「(もうそんな時間か…)」

宮島氏は話の最後を簡単にすませて、素早く黒色の車に乗り込む為駆け足で去っていく。

「(やっと授賞だよ…)」

観客を含めたほとんどの人は呆れながら思っていた。

「富山地区予選in西部大会1位、昨年地区予選優勝及び昨年度地区大会優勝の『T・S・C』」

司会者はハキハキした声でマイクに向かって言う。その後、チームリーダとして猪狩は賞状をうけとると同時に拍手につつまれる。

「宮本きゅ〜ん!!」

「やった、宮本きゅんのチームが優勝よ!」

宮本ファンクラブから歓喜の渦につつまれていた。

「(俺がリーダーなのだが…まあ勝ったからいいけどな)」

猪狩は宮本ファンクラブの歓喜の渦に呆れていた。その一方で

「やはり勝ち上がったが『T・S・C』。今年の地区大会優勝は俺様達だ、いくぞ熊田」

宮本、章吾と並ぶイケメンの男性が『T・S・C』の入賞を聞いたと同時に後ろを向いて言う。おそらく富山地区予選in東部大会を勝ちあがったゲーマーである。

「ウッス…」

熊田と呼ばれている大柄な男性がたったその言葉だけを言う。

「富山地区予選in西部大会2位、『チーム☆ジオン公国』です」

司会者は猪狩同様にハキハキした声でマイクに向かって言う。その後、チームリーダーとして浅野が猪狩同様に賞状をうけとり拍手につつまれる。

「よくやったな!」

観客席から○レン・ザビの格好をした社会人の人が○オン公国の軍旗を振りながら言う。この人がこのチームの本当のリーダーである。

「ご苦労さん!」

「敬礼!!」

「○オン公国万歳!」

「ジーク○オン、ジーク○オン!!!」

周りにも○オン公国の軍服につつまれた大学生、青年合わせて4名が浅野の受賞の際に言う。

「特別賞、『Fin@l F@nt@sy』。今回特別に1位、2位と同じく地区大会に駒を進めます。3名のチームは北陸大会目指して頑張ってください!!! 以上で授賞式を終わります!」

こうして無事地区予選が終わったのであった。T・S・Cメンバーの帰り

「俺の活躍のおかげかな、3人相手にひるまず2人仕留めたから〜♪」

慎一は猪狩に向かって歩きながら言う。どうやら受賞が終わってから起きたようだ。描写しなかったがさきほどのフィールドまではバスを使っていたのである。つまり、ここからの距離なら歩いた方がT・S・C面々は近いのだ。

「女性だと気付いて攻撃の手をやめてフリーズコールを了承したのはどこの誰だったかな?」

猪狩は眼鏡を中指であげながら慎一に向かって歩きながら言う。

「兄貴だってヒットしてるじゃん!」

慎一は猪狩の素直じゃない態度に少し不満があるようだ。

「ヒットが悪いわけじゃないし、撃墜数だけがチームへの貢献とはいえない」

猪狩は慎一を褒めてあげたかったが調子にのるので褒めれないのだ。

「…明日の地区大会の相手はどうなんだ? 」

宮本はクールに明日の試合にむけて気持ちを切り替えていた。

「さすが、宮本。さっそく説明!!…っと言いたいところだが『Fin@l F@nt@sy』と『チーム☆ジオン公国』との合同打ち上げが終わったらいつもの場所で説明する」

猪狩は宮本に向かって言うが回りにいる他のメンバーに聞こえるように言う。こんな感じの雑談をしながら数分後。

「じゃあ、俺と宮本はここで。じゃあまた」

悠木は猪狩達に向かって言う。

「早くこいよ!」

猪狩は悠木と宮本に対してもくもくと歩きながら言う。

「おう、またな!」

慎一は悠木と宮本に対して一旦歩くのをやめて言う。

「またね!」

四十間も悠木と宮本に対して一旦歩くのをやめて言う。

その後、悠木と宮本は一旦荷物を置きに猪狩達と交差点で別れる。さらに数分後

「じゃあここで僕は…また」

四十間は猪狩達に向かって言い終わると家の方向に向かって歩き出す。

「「またな!」」

猪狩と慎一はほぼ同時に四十間に対して言う。それからさらに数分後。

「あれ、上杉さんは?」

慎一は自宅の前でふと漏らす。

「いまさらな…。上杉さんは急に仕事が入って新潟へ行ったよ!」

猪狩は呆れながらも説明する。

「そうなんだ…それにしても今日は一段と眠いな…」

慎一はあくびをしながら言う。どうやらさっきから眠いのを我慢していて、いつもどおりの態度を振舞っていたようだ。

「まったく…(本当は明日も上杉さんに頼む予定だったしかたないな…)」

猪狩は呆れながら慎一に言うと同時に明日の地区大会のメンバーが1人欠けたのでどうするか悩んでいた。

「打ち上げやるんだって、忘れ物を取りに行くついでにきちゃったv」

猪狩達は紅白戦以来に聞くある女性の声を聞く。

「「ひ、雛姫!!!」」

猪狩達は驚きながら言う。

「もう、私はお化けじゃあるまいしそんなに驚くことないでしょ」

雛姫は2人に呆れながら言う。

「(想定の範囲外だったがちょうどいい…)」

猪狩は明日のメンバー補給の案が思いついたようだ。無論、雛姫を参加させるのである。

「(本当ならここでボケるが今はそんな気力がない…眠い)」

慎一はボケたいが気力が無い事に自分に嫌気がさしていた。

「(ここで慎一がなにもしてこないなんて珍しいこともあるのね)」

雛姫は慎一が大人しい事に内心驚いた。

「立ち話はなんだから家にはいるか」

猪狩は提案すると同時に慎一と雛姫は同意する。

「(暗証番号はっと…)」

猪狩は家にはいる為のでかい門の近くに設置してある機械に暗証番号を打ち込むと同時に指紋を通す。

「(開いたことだし、みんなが来るまで部屋で一眠りしよっと…)」

慎一は重い足取りで家の玄関まで歩く。

「(相変わらず広い庭よね…。涼二を驚かす為に何かないかしら…そうだ)」

雛姫は歩きながら猪狩家に雇われているある人達の姿を見て何か思いついたようだ。性格が一変していなくてもたいていの思いつく事はろくでもない事の方が多い。



◇2◇


1時間後に『T・S・C』の面々はもちろん『Fin@l F@nt@sy』と『チームジオン公国』のメンバーが揃い、猪狩家のパーティー会場に集まる。

「美味い、美味い」

悠木は遠慮というものを知らずひたすら猪狩家から出されている料理を食べながら次から次へと皿に入れる。

「…遠慮したらどうだ?」

宮本は悠木の態度に呆れながらもクールに言う。

「宮本の言う通りだよ…」

四十間も悠木の態度の呆れながら言う。

「「「「「(まさか俺達も参加できるとはラッキ〜♪)」」」」」

『チーム☆ジオン公国』結成の張本人である大学生と社会人の合わせて5名が思った。っとそこへ…

「どう? ご主人様」

雛姫はなぜかメイド服を着て宮本に話しかける。

「な、なんで雛姫が!!!」

宮本の近くにいた四十間は猪狩達以上に驚きながら言う。

「な、なんで雛姫がここに!!! (雛姫のメイド姿もいいな…)」

悠木も四十間と同様にかなり驚くと同時に雛姫のメイド服姿に見惚れていた。

「…」

宮本は表情は変わっていないものの内心驚いていた。

「雛姫〜♪ お久しぶり!! って何その格好?」

綾香は雛姫の声に反応して宮本達のほうにやってきたようだ。同時に雛姫の格好に驚いていた。

「似合う?」

雛姫は綾香に対してノリノリで言う。

「雛姫は相変わらずだな…」

四十間は雛姫の相変わらずの態度に呆れながら言う。その後、突然無言で無口になる。

「???」 悠木は雛姫に見惚れていたが四十間の変化に敏感に察知する。このときはまだ四十間が無言になる理由まではわからなかった。

「お持たせしました、ただいまより富山地区予選打ち上げ会を行います!」

猪狩は開式の言葉を述べる。その瞬間歓喜に包まれた。

「雛姫が帰ってきたよ〜ん♪」

綾香は『Fin@l F@nt@sy』のメンバーと『チーム☆ジオン公国』のメンバーで構成されている女性陣のところまで雛姫の腕を無理矢理引っ張りながら言う。

「ちょ、ちょっと…」

雛姫は宮本達に見せてすぐに普段着に着替えるつもりだったので予定外の事に焦っていた。

「(なにやってんだが…。どうせ犯人は慎一だろう)」

猪狩は雛姫の態度に呆れながら思った。

「グー…」

慎一は部屋でぐったり寝ていた。どうやら雛姫がメイド服の潜入の犯人ではないようだ。

「(気を取り直して…)最近、エアガンで事件が多発していますが我々はスポーツマンシップにのっとり楽しくサバイバルゲームを楽しみましょう。そして、そういった行為を許さず、止める立場になり社会に認められるように頑張りましょう! 今日の地区予選お疲れ様でした乾杯!!」

猪狩が乾杯の音頭をとる。もちろん未成年なのでお茶やジュースである。

こうして打ち上げ会が始まった。



◇3◇


「どうだ料理の味は?」

猪狩は宮本達に料理の評価を聞く為に質問する。

「美味い」

宮本はクールな声で言う。

「やばいほど美味い!」

四十間は笑顔で猪狩に対して言う。

「ひゃいほう(最高)!!」

悠木は料理を口にほおばりながら言う。

「ならよかった。そういえば慎一は?」

猪狩は料理が好評でうれしかったようで笑顔だった。また、慎一を見かけない事に疑問を抱いた。

「さっきから見かけてないよ」

四十間は猪狩の疑問に答える。

「…この打ち上げ会が始まる前からいないぞ」

宮本はクールに猪狩に対して言う。

「(っという事は雛姫のあの格好の犯人じゃないのか…)」

猪狩は四十間と宮本の話を聞いて思う。その会話をしている間にも悠木はもの凄い勢いで料理をもくもくと取って食べていた。

「本当に遠慮ってもん知らないんだから…」

四十間は相変わらずの悠木の態度に呆れながら言う。

「(まさか、あいつ本当に寝たのか、まったく…)悪いがたぶん慎一寝てるから起こしてくる。ゆっくり楽しんでくれよ!」

猪狩は宮本四十間と宮本に向かって言う。

「…(なんだかんだ言って猪狩は慎一の事を心配してるんだな)」

宮本は猪狩の兄としての思いやりを感じた。その間にも猪狩は会場から離れる為にドアへ向かって歩き始めていた。

「ところでその衣装どうしたのよ? まさか、よからぬところから仕入れたんじゃ…」

綾香は雛姫に対して質問攻めをしているようだ。

「そ、そんなわけないわよ! 実は猪狩家にメイドとして働いてる人の中に知り合いがいてね、その人に借りたの!!」

雛姫は最初は恥ずかしながらも綾香達に説明する。一部の男性陣から視線を感じていたのだ。

「(そういう事か…)」

猪狩は雛姫達の会話を歩きながら小耳に挟んで思う。そして、猪狩はドアの近くまで歩いていると浅野と武藤が席に座りながら話をしているのを見かけた。

「そういえば武藤は何処の高校だったけ?」

浅野はふと疑問に思っていた事を武藤に対して言う。

「話してなかったけ? 東部にある帝王附属学院高校、通称『帝王高校』だよ」

武藤は浅野の質問に対して言う。

「そうだったのか! 遠いところからわざわざ来てるんだな。じゃあなんで俺の知り合いの先輩が結成した『チーム☆ジオン公国』に入ったんだ? 東部にもサバゲーチームあるだろうに…」

浅野は武藤の回答に納得すると同時にさらに質問を続ける。浅野は普段、○ャアのキャラはでないようだ。

「偶然、インターネットでサバゲーチームを探しているときに『チーム☆ジオン公国』を見付けたからだよ! 週に1、2回更新してていいサイトだったし、なによりも○ンダム好きだからさ」

武藤は最後のあたりは笑いながら言う。

「そうだったのか、リックさんが約束守ってくれたんだな」

浅野はリックさんが頼んでいたHP作成の約束を守ってくれたので笑顔がこぼれていた。

「そういえばリックさんの姿見えないな」

武藤はふとリックさんがいない事に気付いて浅野に言う。

「本当だな…。南(みなみ)、東(あずま)知らないか?」

浅野は武藤の後の席に座って会話をときおりしながら料理を食べている後輩二人に言う。この二人は超脇役の○ャア部下Aとシ○ャア部下Bである。

「ここに来てからリックさんに一度も会ってないです」

南は浅野の問い掛けに対して丁寧な言葉遣いで言う。

「そういえばリックさんは地区予選が終わってから猪狩さん達が乗ってきた車に乗ってどこか行ったみたいです」

東も丁寧な言葉遣いで浅野に対して言う。

「そうか、ありがとう。(猪狩とリックさんの繋がりってまさか猪狩のスパイ? いや、それならなんで盗聴されている事を教えたんだ? 謎だ…)」

浅野は東の発言によってリックさんについて疑問がいろいろでてきたようだ。

「(それにしても、いまさらながら結構な人数呼んだんだな…。作者も面倒だろうに辞典を更新する方も大変だ)」

猪狩はドアを開けて退室する前にふと会場を見渡して思う。最後の一言は余計である。



◇4◇


会場から出て慎一を起こしに行った猪狩は呆然だった。

「(…どおりで極端に寝室に人をいれるのを拒むのか)」

猪狩は慎一の寝室に入ったとたんに呆れながら思う。なぜなら、寝室に秋葉系のポスターがちらほら張ってあったからである。

「グー…」

慎一は猪狩が起こしにやって来た事も知らずに爆睡している。

「(悠木はいいかもしれんが普通の人はひくわな、それにしても起こすべきだろうか…)」

猪狩は『悠木=慎一』の方程式があるようだ。また、この状況で起こすべきか悩むのであった。そして考えて出した結論は

「(…あれでいくか)」

猪狩はそう思うとすぐ行動に移す。

「(慎重に…)」

猪狩は丁寧かつ、慎重にポスターをはがして机の引出しの中にしまう。

猪狩の作戦はポスターを机の引出しにしまい尚且つ、慎一を起こすと一切ポスターの事についてふれないでいる事で慎一は睡魔によって記憶が曖昧なので万が一の為に隠したと錯覚させる作戦なのだ。

「グー…」

慎一は猪狩が作戦に移している間に少し物音を立てたが起きる気配はなかった。

「(さてと…)慎一起きろ!」

猪狩は準備が整い慎一の肩を揺らして起こす。

「ふぁ〜よく寝た、もう朝か? …なんで兄貴がここに!!!」

慎一は寝ぼけていたが数秒後に落ちつき状況を把握して慌てながら言う。猪狩にとってこのリアクションは想像済みであった。

「初めて慎一の部屋の寝室に入ったが結構片付けしてあるんだな、この部屋に人を入れるのを拒むから服とかで汚いと思っていたが」

猪狩は褒めると同時にこれも猪狩の作戦だった。

「(あれ? 俺の大切なポスターが張ってない…。万が一に兄貴が起こしにくる事を恐れてしまったっけ?)」

慎一は猪狩の策略どおり錯覚を起こす。

「(作戦は上手くいったか、それにしてもなんで慎一を起こすためにここまでしないといけないんだ…)早く会場来いよ!」

猪狩は心の中で作戦が上手くいった事にほっとすると同時に呆れながら思った。また、慎一に早く会場に来るように促す。

「わかった、準備してから行く」

慎一は猪狩に言われた事に対してまだ眠いようで眠たそうに返答する。猪狩は慎一の返答を寝室の部屋のドアノブに手をかけようとした時に聞き、再び会場に戻ろうとする。

「(予想以上に慎一に時間掛け過ぎたな、早くイベントを準備しないと…)」

猪狩は左腕につけているGショックを見ながら少し駆け足で思う。イベントとは…まだ秘密である。

「い、猪狩トイレ何処だ?…」

悠木は腹を手にあてながら猪狩に対して言う。

「トイレはここからさらにまっすぐ行ったところの突き当たりにある」

猪狩は顔色を見て我慢している事がわかったので迅速かつ、わかりやすく説明する。

「(うげ、まだそんなに距離が…)」

悠木はダッシュでトイレまで走る。

「(間に合えよ)」

猪狩は悠木がトイレに間に合う事を祈りながら思う。

「猪狩、ここ何処だ?」

会場にまだ来てなかった『Fin@l F@nt@sy』所属のシドこと加藤勝利(かとうしょうり)が頭に?マークを浮かべながら言う。

「(そういえばこの人、室内だと極度の方向音痴になるんだったな…)ちょうど会場へ向かうから一緒にどうだ?」

猪狩は頭の中でデータを引き出して呆れながら思うと同時に一緒に行く提案をする。

「おう!、そうしてもらうと助かる」

加藤は猪狩の提案を承諾して見事に会場とは逆の方向へ歩こうとする。

「あの…。逆方向です(だめだこりゃ…)」

猪狩は極端な方向音痴に呆れながら言うと同時に思う。



◇5◇


「全員揃いましたので最後にみなさんお待ちかねの大イベント、ビンゴ大会を始めます!!」

猪狩がステージに登り、みんなに向かって言う。

「待ってました!!」

宮本を除くほとんどのメンバーは歓喜に包まれていた。 「1番抜けの人には特別な景品、2番から5番抜けの人にはこちらの景品をご用意してあります。それ以降の方にはBB弾1袋を差し上げます!!」

猪狩は張り切りながら言う。テーブルには東京マルイで発売されているM14ウッドタイプストック一式(本体、バッテリー、標準マガジン2つなど)、自衛隊迷彩服(SとLサイズ)で各1着上下、グロッグ26、M92F ミリタリーモデルの計4つの景品が並ばれている。

言い忘れたが参加費で1000円を徴収しているので猪狩が全部無償でという事はない。

「特別景品ってなんだろうな?」

四十間が悠木に対して言う。

「猪狩が特別って言うからには凄いんだろうな…」

悠木は想像を膨らませていた。

「(兄貴っていつのまにこんな準備を…それにしても腹減ったな)」

慎一は呆れながら言うと同時に遅くなった夕食を食べる為に料理に手をつける。

「…(もらえるだけでなんでもいいかな)」

宮本は景品が何が当たってもいいようだ。というより宮本には欲というものがない…。あるとすれば食欲と睡眠欲であろう。

「何がでるんだろうね〜♪」

雛姫は綾香に対して楽しそうに言う。

「そうだね」

綾香はなごやかに言う。こうしてビンゴ大会始まった。

「1番」

猪狩は箱から番号の書いてある紙を取りだして出てきた番号を言う。と同時に猪狩の執事がホワイトボードに“1”っと書き込む。

「(あった、あった〜♪)」

悠木はビンゴの紙から1番と書いてある部分に穴を開ける。

「…」

宮本は無言でビンゴの紙で1番と書いてある部分に穴を開ける。

「(…ないな、でもまだ最初だし)」

四十間は前向きに思う。

「ないわ…雛姫ある?」

綾香は雛姫に対してビンゴの紙の番号があるかどうかを確認したのちに言う

「私もないわ、でもまだ最初だからまだ大丈夫よ!」

雛姫は綾香に対して前向きなことを言う。

「ビンゴ!!!」

慎一はビンゴに参加していないが沈黙のムードからボケる。その後にツッコミ役(?)である四十間がツッコミをいれようとする。

「そんなわけ…」

四十間がハリセンでつっこみを入れようとするが先客につっこまれていた。

「「そんなわけないでしょ!!」」

雛姫と綾香のユニゾンキックが炸裂した。雛姫は胸辺りに一撃と綾香は延髄蹴りである。

「がはっ…」

今回の一撃はK1選手のような凄い音が会場に響いた。

「一度でいいから一緒に雛姫とやってみたかったんだよね〜♪」

綾香が毎回やっている雛姫の強力なつっこみに興味をもっていたようだ。

「あれ? 私いったい…」

今回は綾香が素早く雛姫にモデルガン(BB弾もでないただのおもちゃ)を渡して無理矢理変えたようだ。

「「今回のはいきすぎじゃない?」」

『チーム☆ジオン公国』所属の乙葉と会場に来てなかったが浅野からの電話で来ていたラ○ァこと工藤羅菜(くどうらな)は女性陣を代表して綾香に対して少し顔がひきずりながら言う。

「私もそう思う…」

「あたしも…」

その後、『Fin@l F@nt@sy』所属のエアリスこと石川恵里(いしかわえり)と同じく所属のユフィこと如月裕美(きさらぎゆみ)が綾香に対して言う。

「(最近、進路で忙しくって放課後一緒に帰ってないからストレス溜まってるのかな…)」

章吾は綾香の行動にふと思い当たるふしがあったようだ。

「(今回、やばいのでは?)」

四十間は慎一を心配する。

「…(今回の一段とやばいな…)」

宮本は今回の慎一の反応をみて思う。

「い、医者!!」

雛姫がやる毎回のつっこみを知らない南と東は慌てる。

「おまえらは医学コースじゃなかった?」

浅野は南と東の様子を見てふと言う。

「…たしかおまえらは浅野の高校で医学コースじゃなかったか?

武藤も浅野と同時にふと言う。

「そうでした…。結論から言うと後頭部、腹部だから早く治療したほうがいいよ…」

南と東は冷静さをとりもどして慎一の状態を診察しながら言う。

「医務班早く慎一を医務室へ!!!!」

猪狩は診断結果を聞いて慌てて言う。すると1秒も立たない間に猪狩直属の医務班がかけつける

「…てへ」

綾香は最後に可愛くごまかそうとする。

「…」

しかし、他のみんなは文句よりも呆れの方が強かった。

「…気を取りなおしてやっていきます」

猪狩はその後も一生懸命ビンゴ大会を盛り上げていく。

慎一の診断結果は今日は必ず安静ということだった。



◇5◇


ビンゴ大会は白熱しながら終盤戦へ

「38番!!」

猪狩は箱から番号の書いてある紙を取りだして出てきた番号を言う。と同時に猪狩の執事がホワイトボードに“38”と書き込む。

「…ビンゴ」

宮本が猪狩のもとへ歩み寄ってクールな声で言う。

「えっと…」

猪狩はビンゴ成立かホワイトボードを見てを確認する。

「宮本が1番抜けか…特別景品ってなんだろうね?」

四十間は宮本がビンゴの成立かの審議中にリーチになっていない悠木に対して言う。ちなみに四十間はリーチであと5番でビンゴである。

「さぁな。(早く24番でないかな…そうすれば初リーチなんだが…)」

悠木は四十間に対して簡単に言う。ビンゴに対して集中している。

「(さっきの事で幸運の女神に見離されたのかな…)」

綾香は溜息をつきながら思う。

「(なかなかリーチにならないわ…)」

雛姫も綾香同様に溜息をつきながら思う。

「特別景品は…」

猪狩がそう言うとポケットからカードのような物を取り出し、宮本に渡す。

「…サバゲーフィールド無料会員証?」

宮本はクールな声で言う。

「そうだよ、サバゲーフィールドからシューティングルームまでの施設を無料で使える会員証だよ、世界でたった3枚だけだから」 猪狩は宮本に対して言う。もちろん、残りの2人は猪狩と慎一である。

「(まあ、いいか)」

宮本は無言で受け取り四十間と悠木のところまで行く。

「何もらったんだ?」

悠木が興味津々に宮本に対して言う。

「なになに?」

四十間も興味津々である。

「…これ」

宮本はさきほどの会員証を見せる。

「「(そんなに使う機会なさそう…)」」

悠木と四十間は同時に思う。しかし、宮本はこれから暇があればシューティングルームへ通うのであった。

その後も宮本に続いてビンゴする人は現れずリーチの人が多くなっていく。

「ようやく私も〜♪」

綾香もようやくリーチになった頃に猪狩は次の番号を言う。

「41番!!」

「ビ、ビンゴです…」

羅菜は控えめに猪狩に対して言う。

「えっと…」

猪狩はビンゴ成立かホワイトボードを見てを確認する。

「(頼む、あれはとらんでくれ…)」

悠木はM16が欲しいようで心の中で選ばれない事を祈る。

「これで…」

羅菜は控えめにグロッグ26を指をさしながら言う。

「(このペースだと富山地区大会の説明ができなくなるな…)」

猪狩はGショックを見ながら思う。その為、描写は省略する。けして作者が面倒くさくなったわけでないので御了承ください。

ビンゴの結果だが自衛隊迷彩服(Sサイズ)は東信次(あずましんじ)、自衛隊迷彩服(Lサイズ)は『チーム☆ジオン公国』の結成の張本人である三谷健次郎(みたにけんじろう)、M92F ミリタリーモデルは乙葉、最後に目玉商品であるM14ウッドタイプストック一式は浅野が見事激戦を獲得したのであった。

「「「(参加賞でBB弾か…)」」」

悠木、四十間、雛姫は溜息をつきながら思ったのであった。



◇6◇


「予想以上に時間が経ってしまってすまなかった、さて本題だが…」

猪狩は自分の部屋に特設してある会議室で五十嵐と慎一を抜いた『T・S・C』のメンバーに対して謝罪した後に本題へ移る。

「こんな、部屋でいつも作戦会議や敵チームの話を聞いたんだ〜」

雛姫はふと言う。猪狩が女性嫌いだった頃は宮本から雛姫に伝達という形だったのでこの部屋に入るのは初めてである。

「そういえば、雛姫は初めてだね」

四十間は雛姫のふとした発言に対して納得した感じに言う。

「…今回の地区予選で勝ちあがったチームは今回初参戦で一位になった跡島啓太(あとじまけいた)部長率いる『帝王学院サバゲー部』、前回の地区大会で初戦で戦った事がある『日本國軍突撃部隊』が二位、特別賞『地球防衛@ロロ分隊』だ」

猪狩がまず勝ちあがったチームについて説明する。

「帝王学院ってあの全国でも数少ない富山が誇る名門高校がか?」

四十間は驚きながら言う。

「帝王学院高校のエースピッチャーでキレのあるフォークとスライダーが武器でプロ入り確実と言われたあの跡島がサバゲー部の部長?」

悠木も違う意味で驚く。

「・・・」

そのとき宮本は無言であった。

「まず初めに『帝王学院高校サバゲー部』の要注意人物は2人。1人はさっきも言った跡島。理由は作戦参謀として適切な指示、カリスマ性と作戦能力に浅野と同じで洞察力が鋭いところがやっかいだ。2人目は2年で宮本と悠木も知ってる跡島のキャッチャーをしていた熊島吾郎(くまじまごろう)だ。こいつは簡単に言えば天才だ。見ただけでどんどん上達していく限界を知らない男だ」

猪狩は長々と説明をたびたびブレスをいれながら説明する。

「おいおい、それは帝王学院高校の野球部として戦力が半減とまではいかないと思うけどかなり痛いし、サバゲー部なんてあの名門高校が許したのか?」

悠木は猪狩の説明に対して反論する。

「甘いな、上杉さんの情報ではお嬢様女子高で有名な聖ガブリエル女学院という中高一貫の私立女子校も参加してるんだから名門高校も参加してもおかしくないだろう。それにあの高校は名門だけに優秀な人材はごろごろいるだろうから1人や2人抜けても問題ないんじゃないか?」

猪狩は悠木の反論に対して説明する。

「なるほど…それってどんなチームなんだ?」

悠木は納得して話を転換してそのチームに興味を持つ。正確に言えば女子校に反応したのだ。

「校則で決められている外出時間まで時間がないんだからその辺配慮しろ」

猪狩は強い口調で言う。

「そうだったな、つい…」

悠木は反省の色を見せながら言う。

「二位の『日本國軍突撃部隊』は相変わらず無謀な特攻で勝ちあがってきた。ただ、チームワークはやはりやっかいだな。決勝戦でも6対2の不利の中一矢報えたという情報だ。特別賞のチームはウケ狙いであったいう情報からして特に問題ないと思う。メンバーについてはデータがないからなんとも言えないが俺の直感は甘く見ない方がいいと思っている。これでミーティングは終わりだ。最後は簡単になってしまったがこれで解散する。雛姫は会場で話した通りに参加してもらうからな」

猪狩は最初の話が長くなったのでチームの説明は簡略したようだ。ちなみに本来なら3時間にも及ぶのだ。

「了解〜♪」

雛姫は並の男性ならKOな声で言う。

「あっ、五十嵐の代理である慎一は明日大丈夫なのか?」

四十間はふと猪狩に尋ねる。

「あいつは小さい頃から体は丈夫だから大丈夫だ。過去に車にはねられて全治1週間でも4日で直したからな」

猪狩は慎一の小さいころの話を交えて四十間に問題ない事を言う。

次回はいよいよ富山地区大会編に突入、一体どんな展開が『T・S・C』を待ちうけるのか?

また、上杉が新潟へ行った理由とは?

次回、T・S・C勝負。お楽しみに〜♪


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