陰陽五行戦記おまけ劇場第三弾

SSSSS(スペシャルサイドストーリーショートショート)

★『作者ディズニーランドに行く』その6★


もしも作者の連れが広奈様だったら

「雨続さん、乗りたいアトラクションを教えて下さい」

「ん? なんで?」

「効率よくまわるためですわ。最初に予定を立てておきます」

「そっか、じゃ、ジェットコースター系は全部乗りたい。あとは、良く知らないし適当でいいや」

「はい、ではこちらで選ばせて頂きますね」

「うむ」

すると広奈様、あたりをきょろきょろと見渡し、誰かを捜しているご様子。

「板垣、どこかしら?」

「お呼びでしょうか、お嬢様」

どわっ。どっから出てきたんだ、この人。

驚く作者をよそに、広奈様は執事の板垣さんと何やらご相談の様子。

やがて板垣さんはこちらに丁寧に一礼すると、またどこかへと消えて行った。

「では、参りましょう。まずは、アイスクリームコーンで、10時のおやつを頂きましょうね」

「…おやつ? まぁ、いいけど」

行った。

ファンタジア・ミッキーパフェ。うまかった。

優雅におやつを楽しんでいると、再び板垣さん登場。

「お嬢様、ファストパスを取ってまいりました」

「ありがとう。さぁ、雨続さん参りましょう」

「……便利だな、この執事」

ビッグサンダーマウンテン。待たずに乗れた。

非常に楽ちん。実に楽しい。

出口ではすでに板垣さんが待っていた。

「お嬢様、ランチショーの予約時間です」

「ありがとう。さぁ雨続さん、ちょっと早いですけど、お昼御飯にしましょう」

(ついさっきパフェ食ったばっかじゃ……)

反論しようとしたが、広奈様の笑顔の前に、沈黙する。

広奈様の笑顔は最強である。

強いものには逆らえない

従って、広奈様には逆らえない。

三段論法で作者の負け。

スルーフットスーのダイニング&ファン。

ウェスタンランドのダイヤモンドフォースシューにて昼食を食べつつショーを見物である。

ディズニーのキャラたちが見物しているこっちの席までやってくる。

「雨続さん、記念写真を撮りましょうね」

やれやれ…、昼飯も落ち着いて食べれないし。

ショーを終えて出口に行くと、再び板垣さん登場。

「お嬢様、ファストパスを取ってまいりました」

「ありがとう。さぁ、雨続さん参りましょう」

「……すげー便利だな、この執事」

スプラッシュマウンテン。待たずに乗れた。

非常に楽ちん。実に楽しい。

「さぁ、雨続さん、ちょっと休憩しましょう」

「休憩ってどこで?」

「ペコスビル・カフェでトルティーヤでも食べながら」

(ついさっきランチ食ったばっかじゃ……)

反論しようとしたが、広奈様の笑顔の前に、やっぱり沈黙する。

広奈様の笑顔は最強である。

強いものには逆らえない

従って、広奈様には逆らえない。

三段論法で作者の負け。

優雅に食事をしているといつの間にか板垣さん登場。

「お嬢様、カーニバルの席を取ってまいりました」

「ありがとう。さぁ、雨続さん参りましょう」

「……つくづく便利だな、この執事」

ミッキーのアドベンチャーランド・マルディグラ(カーニバルのことらしい)。すごい間近で見れた。

非常に楽ちん。実に楽しい。

「では、参りましょう。ちょうどいい時間ですしカフェ・オーリンズで、3時のおやつを頂きましょうね」

「…おやつ? まだ食うのか?」

もはや逆らう気も起こらない作者である。

行った。

ストロベリーワッフル。かなりおなかがきつい。

優雅に(?)おやつを楽しんでいると、すかさず板垣さん登場。

「お嬢様、パレードの席を取ってまいりました」

「ありがとう。さぁ、雨続さん参りましょう」

「……えらい勢いで便利だな、この執事」

ディズニー・ドリームス・オン・パレード。

最前列で見れた。実に良かった。実に満足。

ちなみに広奈様は板垣さんが買ってきたソーセージクレープを食べつつ見物していたりする。

パレードが終わると、広奈様が優雅に立ち上がった。

「では、参りましょう。今度はスペースプレース・フードポートで、一休みしたいですわ」

「…………」

行った。

ラップサンドを食す。すでに限界そのものである。

苦しげにおやつを楽しんでいると、風のように板垣さん登場。

「お嬢様、ファストパスを取ってまいりました」

「ありがとう。さぁ、雨続さん参りましょう」

「……なまら便利だな、この執事」

スペースマウンテン。待たずに乗れた。

しかし、おなかがいっぱいで苦しいのでこの程度のGでもかなり大変である。

ほとんどリバース寸前。

「…うっぷ」

出口では、やっぱり板垣さん登場。

「お嬢様、スペシャルショーの席を取ってまいりました」

「ありがとう。さぁ、雨続さん参りましょう」

「……うざいくらい便利だな、この執事」

ミッキーのギフト・オブ・ドリームス。すごい間近で見れた。

これはデメリット無し。すばらしい。

出口に行くと、直立不動で板垣さんが待っている。

「お嬢様、予約していたディナーショーの時間でございます」

「ありがとう。さぁ、雨続さん参りましょう」

「……もう勘弁してくれ、ってくらい便利だな、この執事」

ペコス・グーフィーのフロンティアレビュー。

ウェスタンランドのダイヤモンドフォースシューにてディナーを食べつつショーの見物である。

ショーは面白かったが、もはや一杯一杯である。

出口では例によって板垣さんが待っていた。

「お嬢様、エレクトリカルパレードの席を取っておきました」

「ありがとう。さぁ、雨続さん参りましょう」

「……やれやれ、これで最後かな」

名物エレクトリカルパレード。

最前列で見れた。実に良かった。実に満足。

広奈様は、板垣が買ってきたピザを食べながら見物である。

パレードが終わると、ひたひたと板垣さん登場。

「お嬢様、予約していたもうひとつのディナーショーの時間でございます」

「ありがとう。さぁ、雨続さん参りましょう」

「…………………………………死ぬって」

ミッキーとミニーのポリネシアン・パラダイス。

本日二度目のディナーショー。

もはや、コメントするのも困難である。

だが、死を目前にしつつも、私は何とか耐え切った。

「おっ、終わった…」

これにて、閉館時間。ついに私の胃は解放されるのだ。

よく頑張ったな、あとはゆっくり消化してくれ。

すりすりと自分のおなかを撫でてやりつつ、出口へ。

そこでは、板垣さんがなぜか巨大なホットドッグを二本持って待っていた。

「お嬢様、ご希望のフットロングホットドッグでございます。閉店前に買っておきました」

「まぁ、ありがとう板垣。さぁ、雨続さんも召し上がってください」

広奈様の笑顔をもってしても、私を救えなかった。

「もう、駄目…」

ぱたっ…

昇天した作者を見、広奈様は一言。

「まぁ…」


教訓:広奈様と遊ぶには、人並み外れた大食い能力が必要です。


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