陰陽五行戦記おまけ劇場第三弾

SSSSS(スペシャルサイドストーリーショートショート)

★『作者ディズニーランドに行く』その1★


2003年5月10日(土) 前提的話(実話)

昨年の会社の忘年会にて行われた景品抽選大会で、見事1等の『東京ディズニーリゾートペアチケット』を当てた“強運”の私。

今年のGWはどこにも行かなかった私だが、その代わり5月10日に、その時当てたチケットを使いディズニーランドに行ってみることにした。

これならお金をかけずに遊べるだろう、という算段である。

ちなみに私は、これが生まれて初めてのディズニーランドである。

朝早く起き、埼玉県内某所から電車に乗ってディズニーランドに向かう。

今回の連れ(の代理)はマカナ。

念願のディズニーランドに行けるとあって、朝からハイテンションである。

「はにゅ〜、楽しみですぅ♪ うれしいなっ、うれしいなっ♪」

いつもよりおめかしにも気合が入っている。

「そうか」

短く答えて私は本に目を落とした。

基本的に私は電車の中では、寝ているか読書しているかのどちらかである。

“時間と金を無駄に使いたくない”というのが貧乏性の私のポリシーである。

今日は榊一郎氏の『スクラップドプリンセス』のシリーズ最新作を読んでいた。

読書中は邪魔をされたくない、という私の気性を良く知っているマカナなので、自分も同じように本を読んでいる。

そうして、電車に揺られることおよそ20分。

私はある驚愕の事実に気づいた。

自分がとんでもない大ポカをやらかしてしまったという事である。

しかし、内緒にしているわけにもいかず、恐る恐るマカナに告げる。

「落ち着いて聞いてくれ。これは冷静に考慮する必要がある問題だ。もし対処に失敗すればせっかくの休日が台無しになりかねん…」

「ふにゅ? どうかしましたかぁ〜?」

「ただ券(無料チケット)を忘れてきた」

「ふええええーーっ」

かわいそうに、マカナは見るも無残にうろたえた。

ほとんど泣きそうな顔で「電車を降りましょう〜」「引き返しましょう〜」「取りに帰りましょう〜」などと連呼している。

よっぽどディズニーランドに行くのが楽しみだったらしい。

しかし、今から取りに帰って、また改めて出発したのでは時間がかかりすぎる。

それではディズニーで遊ぶ時間が大幅に短縮されてしまうではないか。

「駄目だ。時間がもったいないから取りに帰らない」

もともと私はディズニー系のキャラクターをかわいいとは特に思わないし、なんの愛着もない。

ってなわけであっさりとディズニー行きを断念しても、痛くも痒くもない私である。

だが、マカナは当然ながら嫌がった。

「いやですぅ。行きたいですぅ〜。晴明さまのばかぁ〜」

「駄目ったら駄目」

「えうぅぅぅぅ」

悲しむマカナを放置し、私は再び読書に戻った。

そして延々と電車に揺られ、京葉線に乗り換え、舞浜駅に到着。

ちなみに到着間際に私はちょうど一冊読み終えた。なかなか面白かった。

駅から降りてからは右にず〜っと歩いていくと、やがて東京ディズニーランドへと到着である。

「ふにゅ? ここはどこですかぁ〜?」

「ディズニーランドだが」

「ええっ? どうして? なんで?」

びっくりするマカナ。

ただ券を取りに帰らなかった時点で、今日の目的地は変更されていたと思っていたらしい。

だが、実はただ券がなくてもディズニーランドで遊ぶことは可能である。

どうすればいいのかというと…。

「…今から買うのさ」

1デーパスポート2枚、11000円ナリ。


こうして“ただ券で安く遊ぶ”という本来の目的は頓挫した。

私はまたしても11000円もの予定外の出費を強いられてしまったのである。

もちろん、マカナは狂喜乱舞。

しかし正規の料金をしっかり払って入場した私は、この時点ですっかりと意気消沈である。

めでたくなしめでたくなし。


続く。(なぜこれがSSSSSなのかは次回以降明らかになる)

証拠写真。2003年5月10日11時28分撮影。


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