おいかけマカナ

陰陽五行戦記おまけ劇場第三弾

SSSSS(スペシャルサイドストーリーショートショート)

★『おまかな天国』その4★


ここは函館山をくりぬいて作られているセンゴクマンの秘密基地。

いつもと変らず、今日もサポートロボのマカナちゃんは、にこにことゴキゲンな様子。

気分転換のためか作戦司令室から出てきた晴明長官に、またこんなことを言った。

「晴明さま〜、晴明さま〜。“あいしょっと”って知ってますか〜?」

「無論知っているが、どうした」

無表情に晴明が答える。

「はい〜。実はウチ、この前初めて淳二さんに教えてもらったんですよ。それで、みなさんに“あいしょっと”を送ってみようかと思うんですよ〜。やってみますか〜?」

ずいぶんと、唐突だな、と晴明は思ったものの、なにしろこのサポートロボは自信作。

超高性能(?)な人工知能搭載で、ほとんど普通の女の子と同じ様なメンタリティを持っているのだ。

しかも、自分でどんどん知識を吸収し成長していくのである。

晴明はわが子の成長を見守る父親の心境で、頷いた。

「うむ」

するとマカナはいつの間にか取り出した通信用装置のボタンをぽちっと押した。

ラァァァブラブ、ビィィィィィィムッ!!!

突如、輪の持っている携帯電話(センゴクマン用に特殊改造済み)が、得体の知れない叫び声を響かせた。

「なっ、なんだぁ??」

輪が慌てて携帯の画面を見ると、そこにはラブラブビームを放つ輪君の姿がエンドレスで繰り返し流れていた。

そして美亜子の家でも…

ラァァァブラブ、ビィィィィィィムッ!!!

「あはははははははははっ、な、なにこれ〜おっかし〜」

当然、淳二も…

ラァァァブラブ、ビィィィィィィムッ!!!

「さすがマカナちゃん。作戦成功!」

もちろん、広奈様も…

ラァァァブラブ、ビィィィィィィムッ!!!

「まぁ…」

春樹も例外ではなく…

ラァァァブラブ、ビィィィィィィムッ!!!

「えっ? 直江君?」

実は瑠華も…

ラァァァブラブ、ビィィィィィィムッ!!!

「………なんだこの醜態は」

最後になつめも…

ラァァァブラブ、ビィィィィィィムッ!!!

「ぷぷっ、なんなのこれ」


「………」

晴明が無言でいると、マカナは(みなさんからのお返事まだかな〜)ってな表情で、にこにこと通信用パネルを見上げている。

画面には怒り狂った輪の顔が真っ先に映った。

「なっ、なんだこれはっっ!?」

マカナは満面の笑みで答えた。

「はい〜、“愛しょっと”ですぅ」


続く。


戻る