おいかけマカナ

陰陽五行戦記おまけ劇場第三弾

SSSSS(スペシャルサイドストーリーショートショート)

★『おまかな天国』その1★


ここは函館山をくりぬいて作られているセンゴクマンの秘密基地。

サポートロボのマカナちゃん、今日はなぜだか、にこにことゴキゲンな様子。

休憩のためか作戦司令室から出てきた晴明長官に、突然こんなことを言った。

「晴明さま〜、晴明さま〜。“からおけ”って知ってますか〜?」

「無論知っているが、どうした」

無表情に晴明が答える。

「はい〜。実はウチ、この前初めて淳二さんに教えてもらったんですよ。それで、一曲覚えてみました〜。聞いてくれますか〜?」

ずいぶんと、唐突だな、と晴明は思ったものの、なにしろこのサポートロボは自信作。

超高性能(?)な人工知能搭載で、ほとんど普通の女の子と同じ様なメンタリティを持っているのだ。

しかも、自分でどんどん知識を吸収し成長していくのである。

晴明はわが子の成長を見守る父親の心境で、頷いた。

「うむ」

するとマカナはいつの間にか取り出した桶をかぽかぽ叩いて鳴らしつつ、ノリノリで歌いだした。

「まかな♪まかな♪まかな〜♪ まかなが起こすと〜♪ タタミ♪タタミ♪タタミ〜♪ タタミがよく舞う〜♪
まかな♪まかな♪まかな〜♪ まかなが怒ると〜♪ カワラ♪カワラ♪カワラ〜♪ カワラが降るのさ〜♪」

「………」

晴明は言葉も無い。

マカナはかまわず楽しげに桶を叩き、さらに歌う。

「さあ〜さ みんなでマカナと遊ぼう〜♪ マカナはぼくらを〜♪ 待っている♪ 応、家〜っ♪」

「………」

やっぱり晴明が無言でいると、マカナは(褒めて褒めて〜)と言いたげな表情で、にこにこと晴明を見上げている。

「…なかなか、うまいが、何だその曲は?」

「はい〜、『おまかな天国』ですぅ」


続く。


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