陰陽五行戦記おまけ劇場第三弾

SSSSS(スペシャルサイドストーリーショートショート)

★ゲームIFシリーズその2★


もしもセンゴクマンがDQ5だったら


唐突だが、魔物使いの青年、リンは人生の岐路に立っていた。

目の前に2人の女性。

片や幼なじみで腐れ縁のビアンカ(美亜子)、もう片方は天空の盾の持ち主ルドマン氏の娘フローラ(広奈様)。

そして、なぜかリンの友人のヘンリー(淳二)と、先ごろヘンリーと結婚したマリア(真理)がリンの背後をがっちり固めていた。

(に、逃げられん…)

焦るリン。

そしてそんな修羅場を柱の陰からこっそり見守るアンディ(春樹)。

ちなみに彼はフローラに惚れていて、火のリングを取りにいこうとして重傷を負った不幸な男である。

まぁ、そんな脇役は無視。

だらだらと嫌な汗を流し続けるリンにヘンリーが最後通牒。

「さぁ、リン、ビアンカちゃんか、それともフローラちゃんか、どっちと結婚するんだ?」

マリアも続ける。

「ほらほら、ちゃっちゃと決める! 男でしょ?」

「そ、それは…」

リンが口ごもると、ビアンカがずずずいっと前に出た。

「ねぇ、リン。もちろん、あたしと結婚してくれるわよね。なにしろあたしたちは幼なじみなのよ。こんな大して会話もしてないお嬢さんとなんて、結婚できるわけないわよね?」

「いや、それは…」

リンがやっぱり口ごもると今度はフローラがリンに詰め寄った。

「リン様、わたくしと結婚しますと、もれなく天空の盾がついてきますわ。こんな自称“ただの幼なじみ”と結婚するより、ずっとお得ですわ」

「いや、それは…」

全く同じリアクションしか返せないリン。

さらにリンに迫るフローラ。なまじ美人なだけに詰め寄られたときのプレッシャーたるや、思わず首を縦に振りたくなるほど。

しかし、ビアンカはリンの襟元を掴み、自分に顔を向けさせるとドスのきいた声でこう言った。

「もしフローラを選んだら、ゲレゲレとあたしであんたを殺すわ」

「…ゲレゲレ違う。プックルだ」

「この際どっちでもいいわ」

すると今度はフローラがリンの手を掴み、自分のほうに引き寄せた。

「ふふっ、あいにくですけれどもわたくしのほうが強いんですの。イオナズンも使えますし、返り討ちにして差し上げます」

「上等よ」

「あら、どうなっても知りませんわよ」


ごごごごごごごごごごごごご。


火花散る女の戦いを前にして、リンは心の中で叫ぶ。

(助けてくれ綾瀬〜〜っ!!)


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