陰陽五行戦記おまけ劇場

五行戦隊センゴクマン!

第二十話

「センゴクマン参陣」


「注意深く、周到に用意するのは、作戦の基本である。
そしてひとたび決断すれば、躊躇することなく、大胆かつすみやかに行動を起こせ」
マリウス(ビザンチン帝国皇帝)


◇試合前日13時 札幌市郊外の“北天王山森林公園”◇


「ここが明日の試合会場かぁ」

最寄の駅のロッカーに荷物を預けて、公園の近くのラーメン屋でお昼ご飯を食べた後で、僕たち『FANG GUNNERS』のメンバーはフィールドに立ち寄りました。

今日は天気も良くて、これが戦場の視察じゃなければ、ちょっとした遠足気分ですね。

北天王山森林公園は、生い茂る木々の緑と差し込む木漏れ日がとても気持ちよく、歩きやすい遊歩道と涼しげな池があり、つまり、とっても素敵な場所です。

この北天王山森林公園の敷地内を借り切って、サバイバルゲーム用に手を加えたのが今回の戦場となります。

「ふむ、面白いな…」

でも、チームの作戦参謀役の直江君にはまた別の見え方をしているみたいです。

今僕たちが立っているのは、南側の本陣のある場所で、ここからだと左手に遊歩道、右前方に池、左前方に小高くなった小山が見えます。

「そうね、こうして見ると、紺谷ヶ峠のフィールドは単調だったわね」

そういう本多さんは、いつものように、何かに挑むような強い瞳で戦場を見渡しています。

「こりゃ、真田流忍術の使い甲斐がありそうだ」

「お前、北斗○拳だけじゃなくて忍術まで使えるのか?」

「ふっふっふ、オレに出来ない事は出来ないっ!」

「そりゃそうだ」

早速冗談を飛ばす真田君と、楽しげにその話題に乗る片倉先輩。

この二人がいるとチームのムードが明るくなります。

僕もこんな風に、みんなの雰囲気を盛り上げられるようになりたいな。

冗談や軽口は無理だけど、頑張って敵をヒットして、チームの勝利に貢献して、みんなに喜んでもらえれば…。

(よし、頑張ろう!)

「どうした伊達? 戦場を前にして気分が高揚したのか?」

こぶしを握り締めて、気合を入れていた僕に、明智さんが声をかけてきて、

「ええと、そんなところです。明日の試合、頑張ろうって」

「そうか。それは…、いいことだな」

明智さんはTVに出ている女優さんみたいにすごく美人で、だから、間近で顔を見上げられるとちょっとドキドキします。

いまもじーっと僕の目を見てるし……。

あれ? 明智さんって、前からこんな風に僕の目を見ながら話をしてくれていたっけ?

「ん? どうかしたか?」

やっぱり僕の目を覗き込むようで…、そんなまなざしで見られたら…。

「いえ、なんでも、ないです…」

思わず目をそらしてしまう。

おかしいな、前はもっと……

「それじゃ、ひとまず全員で戦場全体を歩いてみよう」

結局、直江君が声をかけてきたので、明智さんとの会話はそれきりになってしまいました。



◇2時間後◇


「よし、大体地形は頭に入った。少し休憩しよう」

直江君の一言で、僕たちは池のほとりのベンチで一休み。

ちなみに直江君はベンチに座ると、一人黙々と手帳に何かを書き始めました。

それをベンチの後ろから覗き込んでいるのは片倉先輩。

「ほぉ、うまいもんだ」

「戦場を頭に描けるのとそうでないのでは、作戦立案の説得力に天地の差がある」

「基本的なフォーメーションとか初期配置とか決めた?」

「大体は。休憩が終わったら動きをつけて時間を計ってみようかと思うが」

「へぇ、さすが作戦参謀殿は良く考えていらっしゃる」

なんとなく、片倉先輩は軍事的なことで同等以上の話しが出来るってことで、直江君を気に入っているみたいです。

僕はスナイピング技術だけなら、片倉先輩に教え込まれたとおりに出来る自信はついたけど、やっぱり直江君はすごい。

サバゲーをやると決めてから、たくさんの本を読んで戦術とか戦略を勉強していたし、それをすぐに実践できてるから。

「みんなのど渇いてない? ジュース買って来るけど」

真田君はやっぱりこういうところが気配りの人。

センゴクマンでもそうだけど、チームがうまくやっていくのに欠かせません。

「あっ、売店? あたしも行く」

本多さんは一箇所にじっとしているのが苦手なのかな?

ほんとフットワークが軽いというか、活動的というか…。

そのバイタリティは見習いたいな。

結局直江君と片倉先輩は作戦会議、真田君と本多さんは買出しということで…。



「…………………………………いい天気だな」

僕の隣に腰を下ろした明智さんが、20秒ほどの沈黙のあとで切り出したのがこの一言。

「うん、そうだね。天気予報だと明日も晴れみたい」

「…………それは良かった。雨では、アンブッシュしたときに服が汚れて大変だ」

「確かに。コスプレの衣装は汚したら大変だもんね」

「ああ、全くいつも不思議だが、真田はどうやって私たちの衣装を調達しているのだろう」

「う〜ん…、僕としては、どうして僕の衣装だけ毎回あんなのなのかが、すっごく聞きたいところだよ」

「あれの何が不満だ? よく似合っていると思うが…」

「…………」



「戦場には、勝利を保証する決定的な地点がある。その価値は、そこを保持することで戦いの原則を縦横に適用できることにある」
ジョニミ(スイス人、仏陸軍中将)


◇休憩終了◇


休憩が終わった段階で、直江君がみんなを呼び、自分の手帳に書いた地図を見せつつ、今回のフィールドについて、講義形式で説明をしました。

片倉先輩がほめていたけど、短い時間で書いた割には、直江君の地図は良くできているなぁ。

フィールドマップ

「フィールドの広さはおよそ150m四方。律儀にもフィールドの端にはロープが張られており、これを超えると失格となるから気をつける必要がある。それから見てのとおり両チームの陣地は、それぞれ少し高いところにあり、陣地の周りは開けていて木がない。それだと守りにくいと考えたのだろう、そこで、土嚢を積み上げて、それぞれ∩字型のバリケードを2箇所ずつ設置してある。前回のフィールドより数は少ないが、今回は本陣の守りはそれほど重要ではないから気にする必要はない」

「どうして重要じゃないの?」

すかさず質問したのは本多さん。

「それはあとで説明する。本陣に関してはもう一点。背後はさらに小高い場所が広がっており、ちょうどそこが天然のギャラリー席となっている。試合の際にはそこにはひいきのチームを応援するギャラリーと、敵情を視察するライバルチームで埋め尽くされるだろう。つまり、毎回ワンパターンの戦い方をしていると、次に戦う相手にそれを研究されてしまう危険がある」

「なるほどね、軍師殿の腕の見せ所ってわけだな。戦法のバリエーションを披露してやろうぜ」

そっか、僕もいつも陣地で守っているわけじゃないのか。真田君の言うように、いろいろな戦い方をしなきゃいけないんだ。

「そうだな、毎回違った動かし方をするつもりだ。ただ、無作為にじゃない、ある程度の指標がある。とりあえず、この辺を見てほしいんだが、フィールドの中央部、東側は池、西側はちょっとした小山になっていて、その頂上からはフィールドのほぼ全体を見渡せる。ために、戦略上、ここを確保できるかどうかが、かなり重要な意味を持つ」

「高いところにいれば視界は広がるし、弾も遠くまで届くってわけね」

本多さんの言葉に、片倉先輩がうなずき、もうひとつ付け足した。

「そうだね、姿勢を低くしてても広い視野が確保できるってのが大きいんだ。山のてっぺんに春樹が寝転んでスナイピングしていたら、下の敵には脅威になるだろうね」

「あ、なるほど…」

引き合いに出されたのはうれしいけど、ってことは僕も前線でスナイパーをやることになるのかな。

「そういう戦い方が出来れば理想だが、なかなかそうも行かないだろうな」

そう前置きしてから、直江君が話し始めたのが、今回のフィールドの一番の特徴だった。

「西に小山、東に池があるために、両軍の進撃ルートは大きく3つに限定される。小山を越えるルート。池の東側を抜けるルート。そして池と小山の間の遊歩道を通るルートだ。遊歩道を通れば進撃スピードは上がるが、当然周りの茂みからは丸見えなので、射撃の格好の的となる危険性がある。池の東側を抜ける場合、池から流れ出た小川が進撃を阻む。そこで、橋を渡るしかないが、この小さな木製の橋は周りに遮蔽物がなく、敵から狙い撃たれる危険がある。そして小山越えは、山頂に敵がいた場合、かなりの困難が予想される。というわけで、どのルートを通るにしても、守りやすく攻めにくいので、攻撃側に不利だ。となれば戦力を集中するのがセオリー。どのポイントにどのタイミングで何人のメンバーを送り込むか、そこが、各チームの作戦の真価が問われるところだな。そういう意味でも、道南地区大会の単調なフィールドと比べ、作戦立案の難易度は高い」

そこまで説明してから、直江君は地図に赤ペンと青ペンで丸をつけ、矢印を書き込んだ。

直江君が言うには、このフィールドには防御の要とも言うべき地点が、両陣営にそれぞれ3箇所ずつあるそうだ。

防御の要衝

南側の本陣のチーム(青)の場合。

第一ポイント:小山。
第二ポイント:池の畔の遊歩道と南東に向かう遊歩道の合流地点の南側にある茂み。
第三ポイント:橋の手前の茂み。

この三箇所になり、北側のチーム(赤)の場合、ちょうどその向かい側がそれぞれ要衝ポイント。


「このうち、第一ポイントに関しては敵との奪い合いとなることが予想され、一番の激戦区といえる。可能なら速攻で一気に制圧したいので、ここにはアタッカーを配したい。美亜子と淳二が候補となる」

「なるほどね」

「開始と同時に猛ダッシュでそこを占領すればいいわけだな」

「ああ、参考までにあとで実際に走ってもらう」

「了解」

「おっけーなり」


「第二ポイントは遊歩道に睨みをきかせ、敵が進撃してきたら牽制して足を止めたり、あるいは遠くの遊歩道を横切る敵を狙い撃ちするなどの役割がある。また、敵の動きが良く見えるので、最前線から味方を指揮できるミドルアタッカーがいるといいだろう。というわけで、俺か片倉先輩に向いた場所だ」

「なかなか面白そうね」

「特に先輩の二丁あるクルツの火力は、敵の牽制と足止めに有効だ」

「そうだね」


「最後に橋を狙う第三ポイント。敵チームも無防備なところを茂みから狙撃されることが分かりきっているので、なかなか橋を渡ろうとしないだろう。となれば、橋を挟んでの睨み合い、遠距離からの撃ち合いが予想される。おそらくは橋の向こうの茂みに潜む敵を発見し、狙撃するようなシチュエーションがほとんどだろう。この場合必要なのは、もちろんスナイパーだ。となればここには春樹を配置すればよい」

(そっか、直江君、すごい分析力だな)

感心しつつ、僕はうなずいた。

「分かりました」


「あとは明智だが、遊軍として、ある程度どのポジションも任せようかと思っているが、どうだ?」

すると明智さんはきっぱりとこう言った。

「私は伊達と同じ橋のポジションがいい」

確かに、明智さんはアンブッシュした敵を見つけるのが得意だから、このポジションはすごく向いていると思う。

でも、みんなのリアクションが少し変。

「おおっ?」(←喜ぶ真理姐さん)

「にょにょ〜(?)」(←はしゃぐ淳二)

「ふぅ〜ん」(←意味ありげに笑う美亜子)

珍しく明智さんが即答したので驚いたのかな?

…でも、どうしてみんなその後で僕のほうを見るんだろ?

「何か理由でもあるのか?」

こちらは至極まじめに聞く直江君。

ところが、明智さんはハッとした表情を見せ、とたんに言葉に詰まってしまった。

「…それは、…私が、その………」

途切れ途切れにそう言いつつ、なぜか僕のほうを見る明智さん…。

ん? 明智さんはアンブッシュした敵を見つけるのが得意で…、それは隠れている人のオーラが見えるからで…、んで、そのことは僕だけに打ち明けてくれたわけで……。

「あっ!」

そうか、明智さんはその能力を考えて橋のポジションを志願したけど、でもそれを口に出して説明できない。だから困ってるんだ。

って、いけない。思わず声が出たからみんなが見てるし…。

フォローしなきゃね。

「あの、明智さんってすごく目が良くて、茂みの敵を見つけるのが得意なんです。だから僕としても明智さんに見つけてもらって、それから僕が撃てば効果的だと思います」

「ほほぉ〜」

「にゅにゅぅ(?)」

「へぇ〜」

なんだろ、このリアクション…?

とりあえず、直江君は深くうなずいてくれた。

「よし、よく分かった。とりあえずこれを基本的な布陣パターンとしておこう。ただし、敵も同じようにメンバーを配置した場合、3箇所で2対2の戦いになり、戦線が膠着しかねない。そこで、対戦相手によっては、橋に春樹だけを配置し、明智を遊軍として使ったり、片倉先輩もアタッカーに混じって3人で小山に進撃するなど、フレキシブルな運用が必要となる。いいな」

全員がうなずいたので、直江君は次の話に移った。

「それから、先ほど美亜子に聞かれた本陣の重要度が低い点についての回答だが…」

「はいはい、大体分かったわよ。要するに、敵は必ずこの3箇所を通るはずだから、そこで食い止めれば本陣に敵が攻めてくることはない。だから無人でも問題ない、そういうことでしょ」

本多さんの分析に直江君はちょっとびっくりしたみたい。

「ご名答だ。ずいぶん戦場のセオリーを学んだようだな」

「さすがにこれだけ毎回毎回戦略を語られたら、いい加減それっぽいことは考えられるようになるわ」

「うむ、俺の薫陶も行き届いてきたと見える」

そう言ってふっふっふと満足そうに笑う直江君は、すっかり士官学校の教官みたいだった。


◇さらに3時間後◇


「よし、今日はこの辺にしておこう。明日の試合でもこの調子で頼むぞ」

というわけで、たっぷり3時間に渡って行われた直江君の実地訓練がようやく終わりました。

もちろん今日は試合じゃないのでエアガンの類は持ち込んでないけど、それでも直江君が見つけた防御の要となる地点での動き方、敵の拠点の攻め込み方、効果的な隠れ場所を記憶することなどなど、充実の訓練内容でした。

これだけ準備しておけば、明日も効果的に動いて、無駄なく試合が進められそうな気がします。

あ、ちなみに何度か武田さんや『チーム風林火山』の皆さんを見かけました。

『チーム風林火山』も熱心に下見をしていたようなので、話しかけはしなかったけど、向こうも真剣そのものの様子で、また僕たちの強力なライバルとして戦場でまみえることになりそうです。

でも、今度は勝ちたいな…。



「大軍の統率も、一個分隊六名の統率も同じである。リーダーシップを一言で言えば、個性の放射ということになる。だから、優れた統率のためには、強い個性を持て!」
スリム(英元帥)


◇試合当日 札幌市郊外の“北天王山森林公園”◇


いよいよ『サバゲーハイ 北海道大会』の決勝当日である。

会場となった“北天王山森林公園”には朝早くから熱心なギャラリーが集まっていた。

特に月刊種子島の表紙を飾ったこともあり、『チーム風林火山』の武田広奈目当ての男性ファンの数が多い。

そういったギャラリーにも楽しんでもらうため、今大会でもやはり特設のステージや、きちんとした観客席なども用意されていた。

そして、その特設ステージでは、今まさに、開会式およびチーム紹介が始まるところであった。

ステージ上では、カラフル極まる奇抜な格好に身を包んだ口ひげのおっさんがマイク片手に司会進行。

ん?

どっかで見たようなおっさんである。

「開催しまっせ、北海道大会〜♪」

いきなり歌いだした司会者に、ギャラリーもちょっと引き気味。

「はいはい、本日は遠いところをわざわざお集まりいただき、まことにおおきに〜。わたくし、今大会の進行役を勤めます、今井でございます〜」

そう、なぜか司会はミリタリーのサカイの迷店員、今井さんであった。

「さぁさぁ、早速まいりまひょ。皆様お待ちかねの参加チームの登場でっせ。まずは道南地区大会準優勝の、『FANG GUNNERS』」

そしてステージの裏手では、大会運営委員の人が、『FANG GUNNERS』のメンバーに、GOサイン。

まずは真理と淳二がステージ上に飛び出して行った。

「『FANG GUNNERS』参上! すんごい優勝商品はいただきます!」

そう景気よく叫び、ちゃきっと二挺の銃をクロスさせて構えたのは真理。

その格好は、これでもかと生足をむき出しにしたホットパンツに超大胆なトップス、左半分しかないスカート。

そう、それは超人気ゲーム『F@X−2』のヒロインのガンナー姿のコスプレだった。

そりゃもう、とっても大胆、若くてスタイルが良くないと絶対に出来ない類のコスプレである。

出てきた瞬間から男性ギャラリーの心を鷲掴みである。

二挺のMP5KA4“クルツ”を使いこなす、『FANG GUNNERS』のリーダー。そして18歳のぴちぴちギャル(死語)、真理姐さんにぴったりの格好だ。

そして淳二はその恋人(?)役、『F@X』の主人公のコスプレ。

「今年の優勝は オレたち『FANG GUNNERS』がいただくっス!」

こちらもギャラリーに愛嬌を振りまいていたが、ふと司会の今井さんと目が合った。

固まる淳二。

「おっさん、なにやってんねん…」

唖然とするばかりである。

驚いたのは真理も同じだった。

「…今井さんなの? それとも、似てるだけ?」

これだけ個性的な格好をする人間がほかにいるとも思えない。

「今井ですがな」

今井さんは胸を張って答えた。

「なんでこんなところにいるのさ」

「ちょっと大会実行委員長に頼まれましてな。せっかくの申し出やし、引き受けることにしたんですわ」

妙な人間関係に、真理姐さん、一言。

「つながってるんだ…」

つながった先になにがあるのか、それは誰にも分からない。


そして、次に登場したのは春樹と美亜子。

こちらは二人とも、黒いローブに赤と黄色の縞のマフラー。

春樹はメガネをかけて、おでこには稲妻のマーク。

もちろん、二人とも手には小道具の杖を持っている。

超人気映画、『ハルー・ボッター』シリーズのハルーとミャーマイオニーの格好である。

これがまた、二人とも映画とホントにそっくり、本人じゃないかってくらいに良く似合っている。

ギャラリーもむしろ驚いてしまうくらいである。

出てきた瞬間、どよめきが起こる。

そして映画ファンとおぼしき女性ギャラリーからは「かわいい〜」コール。

しばしギャラリーに愛想を振りまいていた二人だったが、最初にステージ上の今井さんの姿に気づいたのは春樹だった。

「…え゛」

その視線に気づき、美亜子も今井さんに目をやる。

そして、バジリスクに睨まれたかのように、二人して固まる。

「な、何で“あの人”がこんなところにいるのよ…」

「ぼ、僕に聞かれても…」

そんな二人に今井さんは実に当たり前のことを聞いた。

「お二人さん、暑ぅおまへん?」

今井さんの指摘ももっともである。

真冬に着るようなローブにマフラーぐるぐる巻きだ。

当然、ギャラリーにもその様子はすぐに伝わった。

「確かに、この気温であのローブはきついんじゃないのか??」

「いかに人気取りのためとはいえ、暑そうだなぁ…」

「あんな格好で、走り回れるのか?」

そんな声が、随所で聞かれる。

軽装の真理姐さんと淳二とは対照的である。

だが、実はこの二人には奥の手があったのだ。

「こうすればいいのよ」

そう言って美亜子が呪文を唱えた。

『のーまくさーまんだー、れびおーさー』

美亜子がその手に持った杖をブーンとしてヒョイっと振る。

そしてやおらローブとマフラーを脱ぎ捨てた。

「おおおーーっ」

その下の衣装を見て、ギャラリーがいっせいにどよめく。

すらりとした長い手足をむき出しにした、超ミニ&ノースリーブ風味の着物。

そう、某国民的アイドルが演じた映画で話題になった“少女にして刺客にして剣士”の格好である。

そこに肩からかけた本多忠勝の甲冑を思わせる「金色瑪瑙の六尺大数珠」がアクセント。

チャイナドレスばりのスリットからのぞく太ももが、正直たまりません。

なにせ、長身でセクシーダイナマイツの美亜子である。

健康的な脚線美と、そのナイスバディに男性ファンの目は釘付け。

本多美亜子イメージイラスト
如月綾さま画。

「あずみあこ、見参!」

なんとびっくり、“ミャーマイオニー”から“あずみあこ”へと、二段構えのコスプレだったのだ。

まさに一粒で二度おいしい。

そして、何をどう細工したのか分からないが、先ほど脱ぎ捨てたローブがいつの間にかマントへと変わっていた。

バサッとそれを羽織ると、美亜子は改めてポーズをとる。

「かっこいい〜!」

たちまちギャラリーから黄色い声援が飛ぶ。

道南地区大会での新撰組に引き続き、時代物の衣装第二弾である。

「ってことは…?」

当然、ギャラリーの目は春樹に注がれた。

「えと……」

固まる春樹。

どういうわけか、春樹はだらだらと汗をかきながらも、なかなか暑苦しいローブを脱ごうとしない。

「ほら、さっさと脱ぎなさいよ」

美亜子に促されるが、どうしても脱げない春樹。

顔を真っ赤にし、もじもじと恥ずかしげである。

「なんだなんだ?」

「どーしたぁ? 早く脱げよ〜」

なーんて、ギャラリーからも声が飛ぶ。

「えっ…?」

春樹が戸惑っていると…。

『脱〜げっ、脱〜げっ、脱〜げっ、脱〜げっ♪』

ギャラリー、ついにシュプレヒコール。

「うぅぅぅぅぅぅぅ…」

もはや逃げ場なし。

結局、春樹は観念したらしく、杖を弱々しく振ると消え入るような声で、それでも段取りどおりに呪文を唱えた。

『うぃんが〜でぃあむ・まんだやそわか〜』

んで、脱いだ。




どっ!(ギャラリー一斉に大爆笑)

「はぅ…」

ローブの下から現れたのは、すさまじくダサい黄色の半そでシャツ&濃紺の半ズボン。

そして坊ちゃんヘアに丸いめがねである。

「の○太だ…」

「○び太だな」

「どう見てもあれはの○太だろ」

「いいぞー、のび○〜」

「○び太のくせに生意気だ〜(?)」

やんやの歓声&大爆笑である。

ってことで、春樹のコスプレは道南地区大会に引き続き、またも半ズボン少年キャラであった。

それも、言っちゃ何だが、あのキャラの姿を忠実に再現すると、とってもかっこ悪い。

そりゃもう、筆舌に尽くしがたいほどにかっこ悪い。

そのインパクトと知名度からか、予想以上のギャラリーの喝采(?)を浴びた春樹である。

もう、あまりの恥ずかしさに、ほとんど半泣き状態である。

「だから嫌だって言ったのに…」

もちろん本人はこのコスプレに猛反対だったのだが、そこはそれ、淳二に押し切られる形でこの格好になってしまったわけである。

穴があったら入りたい春樹だが、そこに黒幕の淳二が一声。

「そんなに恥ずかしがるなっつーの。ほら笑顔の練習っス。あ・は・は・は・は・はーっ」

いつの間にか淳二がいじめっ子役(?)になってる。

で、真理姐さんも、それに乗ってからかい開始。

「そうそう、笑いなさい、のび○君。あ・は・は・は・は・はー」

「うぅぅぅぅ…」

「「あ・は・は・は・は・はー」」

で、当然○び太のお約束として、あの人(?)に泣き付いた。

「ナオえも〜ん(?)」



「…誰がだ」

という声とともに、満を持してナオえもん…、じゃなくて輪君登場。

といっても、もちろん未来から来た猫型ロボットの格好をしているわけではない。

ステージに上がった輪の姿に、ギャラリーから感嘆のため息が漏れる。

“救世主ナオ”イメージイラスト
Mituyaさま画。

こちらは、黒いブーツ、黒いズボン、黒いシャツに黒いロングコート。そして黒いサングラス…。

上から下まで黒ずくめ。そして右手にH&K MP5 R.A.S、左手に黒のボストンバックを持っての登場。

そう、人気映画『MA@RIX』の主人公“ナオ”の格好だった。

均整のとれた長身に端正なマスクの輪である。

そして輪の前に登場したのが、ひたすらかっこ悪いの○太くんだったので、その反動もあり、女性ギャラリーの多くはイケメンのオンステージに目を輝かせている。

(一応、見栄えだけなら輪はそれなりにそれなりなのだ。…最近忘れそうだが)

「すげー。あのシーンの格好だよな」

そして映画ファンは訳知り顔で吹聴して回る。

手にボストンバックを持っているところを見ると、ビルへの強行突入のシーンらしい、と分かるであろう。

映画ではあの中には爆弾が入っている。

今回、輪が持っているボストンバッグの中には、実はある秘策が入っているのだ。

それについては、おいおい明らかにしていこう。

ともかく、今回の輪は特にノーアクション。

ファンの声援を浴びつつ、クールに突っ立っているのみである。

そして驚くことに、輪君ってば、平然とこの暑苦しいコートを着こなし、汗一つかいていなかった。

すばらしい忍耐力、精神力である。

だが、そんな輪とて、やはり今井さんの姿を見たときには唖然呆然。

「なっ、なんの冗談だ…」

で、目が合った今井さん、すかさず輪君に一言。

「ずいぶん変わった格好のドラえ○んでんな」

「だから、違うと言うに…」

その攻撃一発で、あっさり脱力状態に陥る輪君である。

「ほらほら、ナオえもん、のび○くんを助けてあげなさいよ」

調子に乗った美亜子が、一緒になって輪をからかう。

だが、輪とていつもやられてばかりではない。

ちゃきっとサングラスを上げると、こう切り返す。

「お前が助けたらどうなんだ? ドラみあこ」

輪君の痛烈な反撃。

どっ!(ギャラリー失笑)

当然美亜子は柳眉を逆立てた。

「だ、だれがドラみあこよ。あたしはあずみあこ!」

「そうか、それは失礼」

ちっともお詫びの気持ちが入ってない言葉を美亜子に告げてから、やおら救世主“ナオ”は○び太君にこう告げた。

「の○太よ、お前には類まれな射撃のセンスがある。この大会でそれを開花させ、自分に自信を持つのだ。そしてドラ○もんなしでも生き抜けることを証明して見せろ」

「は、はいっ!」

「よし、いい返事だ。それでは、お前のために凄腕のボディガードを一人つけてやろう」

「ボディーガード?」

そして『FANG GUNNERS』の最後の一人を呼んだ。

「女子高生ボディーガード“マッハ夕張”」

その呼びかけに応え、いよいよステージに登場したのは『FANG GUNNERS』一の綺麗どころ、明智瑠華である。

前回はセーラー服姿で観衆を魅了した瑠華。今回はなんとブレザーでの登場だ。

しかも、手に持っているのは鉄の鎖と、それにつながれた鉄球のような武器“マッハ・ボール”。

そう、それは奇才“クエンサン・タランチューラ監督”の最新作『殺れビル』に登場する、女子高生の用心棒“マッハ夕張”のコスプレなのだ。

白のナイキスニーカー、白のハイソックス、ちと短めのチェック柄スカート、紺のブレザーに白のワイシャツ、胸元は赤いリボン。

正真正銘の女子高生ルックに身を包み、眉のところで切りそろえた前髪と、完全無欠の艶やかなストレートヘア。

長い髪からのぞくその顔は、くもり一つ無い滑らかな白い肌と澄んだ瞳が印象的な、類を見ないほどの美貌ときたもんだ。

光沢のあるピンクのルージュ、そしてマスカラで下まつげを目立たせたメイクが、とっても似合っている。

スレンダーな肢体の瑠華。ミニスカからのぞく脚線美も百点満点だ。

んで、どことなく緊張した様子で出てきた瑠華だったが、なんとか台本通りの台詞を一言。

「ハァ〜イ♪」

たちまちギャラリーは沸騰した。

「うぉぉぉぉぉ、かわいいぃぃぃぃ〜」

おじさんたち、めろめろである。

「らぶり〜、るかちゅわぁ〜ん」

…最初から名前を知っている固定ファンもいるらしい。

「きゃぁぁぁぁ〜(はあと)」

ここまでくると女性ギャラリーすらも歓声を上げ、とりあえず、本日一番の声援である。

まさに人気取りの最終決戦兵器。

恐るべき瑠華チャームで観客を魅了である。

「素敵すぎだ〜、俺あの子になら撃たれてもいい…」

な〜んってなことを言うギャラリーもいたりして、しかもそう思う男性サバゲーマーも大多数だったりして、見事瑠華ちゃん“撃たれてみたいアイドルNo.1”の称号(非公認)を得たのである。

ってなわけで、道南地区大会では最後の最後で特別賞をかっさらわれた『FANG GUNNERS』、今回こそは打倒広奈様の必勝体勢である。


そして、6人全員がステージに上がったところで、今井さんのトークが冴え渡った。

とりあえず真理にマイクを向けてインタビュー開始。

「いや〜、どない思っとんねん、この格好?」

「どないってなにがさ?」

「サービスよすぎるっちゅうねん」

「そう?」

結構まんざらでもない真理姐さんに、今井さんはここぞと畳み掛ける。

「可愛すぎる、色っぽすぎる、カッコよすぎるちゅうねん」

実は褒められているらしい。真理姐さん胸を張って答えた。

「うちの衣装担当が頑張ったからね〜」

「あきまへんなぁ、ニッポンは何でも横並びやで〜。『FANG GUNNERS』だけが目立っとったら、ほかのチームに迷惑がかかるちゅうねん」

「もうええっちゅうに!」

衣装担当淳二、なぜか関西弁でツッコミ。

どっ(お約束のようにギャラリー爆笑)

「ほいじゃ、最後にお客さんに一言いただきましょか」

「絶対優勝するから『FANG GUNNERS』に応援ヨロシク!」

最後にきっちり真理姐さんが締め、これにて『FANG GUNNERS』オンステージは終了。



「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」
武田信玄(甲斐の戦国大名)


「続いての登場は、道南地区大会優勝の『チーム風林火山』でっせ」

今井さんの紹介で、いよいよ広奈様オンステージ。

先頭を切って登場した広奈様と、それに付き従う5人の勇将たち。

ちなみに『チーム風林火山』の格好は、道南地区大会とまったく同じ。

ただし、今回は正体を隠す必要がないので、フルフェイスゴーグルはつけていない。

広奈様はオーダーメイドの将校服を身にまとい、手にはβスペツナズ。

可憐で清楚な美貌に、硬質な将校服の緊張感がなんとも絶妙なバランスで同居しており、この人のためならいつでも死ねます的な忠誠心を抱かせるに十分。

やはりと言うかなんと言うか、瑠華に匹敵する熱狂的な声援を受けていて、その人気の高さをまざまざと見せ付けている。

取り巻きの5人は全員一分の隙もないウッドランド柄の迷彩服姿で、手にはそろってAK−47を持っている。

広奈にぴったりと、影のように付き従うのはコードネーム“陣馬奉行(じんばぶぎょう)”こと、原俊忠(はらとしただ)。

戦国武将みたいな名前とは裏腹に、中学生に間違われるほどの童顔で、小柄な少年である。

クラスの女子からは「いぢめたくなるくらいカワイイ」と絶賛(?)されている。

それが、広奈様にかしずく姿は、さながらお付きの小姓のようである。

だが、実は筋金入りのミリタリーマニアで、アタッカー4人を自在に動かす司令塔なのである。

陣馬奉行の名の通り、彼なくして『チーム風林火山』は無敵のフォーメーションを有効に活用できないのだ。

そして、“AK備え(あかぞなえ)”と畏怖されるアタッカー4人。

普段から“広奈四天王”と呼ばれ、サバゲーにおいても、その忠誠心と戦闘力は掛け値なしに“最強軍団”の呼び名にふさわしい。

“弾正(だんじょう)”こと高坂鏡(こうさかきょう)。

演劇部のホープで、函館白楊高校の2年男子の中では、輪君と並び称される美形である。

気の強そうな精悍な顔に長めの髪。一部女子には『鏡サマ』と呼ばれ、熱狂的なファン多し。

そしてことサバゲーにおいては、天性の気の荒さが超攻撃的な彼のスタイルを生み出し、道南地区大会では、春樹を破り見事撃墜王の栄冠に輝いている。

“修理(しゅうり)”こと内藤衛(ないとうまもる)。

弓道部の次期部長と目される、寡黙で存在感の薄い男である。

だが、弓道部出身者らしく遠距離の射撃を得意としていることと、この存在感のなさが曲者で、彼に撃たれた者はどこから狙撃されたのか気づかぬことが多い。

言わばAK備えが誇る、影のヒットマン、それが“修理”である。

“鬼美濃(おにみの)”こと馬場展男(ばばのぶお)。

合唱部に所属する彼は、高さも幅もある巨体と見事なバスの美声が特徴。

その巨体を躍らせ、敵陣で暴れまくる姿はまさに鬼神の如し。

しかし、見かけによらずベートーベンとワーグナーをこよなく愛する芸術青年でもある。

“三郎兵衛(さぶろうびょうえ)”こと山県聡士(やまがたさとし)。

メンバー中眼鏡をかけているのは彼だけ。そのせいか、他のメンバーと比べ、クールで“知”の印象が強い。

実際インテリで、AK備えの中では実戦指揮官的な役割を自らに課しているミドルアタッカーだ。

作戦立案にも積極的に関与する、チームの参謀格でもある。

もっとも、広奈様は天才だから、参謀の意見を聞くものの、最終的には全部自分で作戦を決めている。

立案された作戦を実際に動かすのが陣馬奉行で、その指示でAK備えが戦場を駆け回るのだ。

ってなわけで、ステージの真ん中に立った広奈様に、今井さんがマイクを向ける。

「優勝候補の呼び声も高い『チーム風林火山』ですが、自信の程はどないなもんでっか?」

広奈様は余裕たっぷりの優雅な微笑みを作ると、短くこう答えた。

「優勝、特別賞、撃墜王の三冠を狙いますわ」

きっぱり断言。

「おぉぉぉぉーっ!」

観客がいっせいに沸く。

そこですかさず広奈様は今井さんにマイクを返さず、マイペースのままファンサービス開始。

「わたくしたち『チーム風林火山』は?」

「「「「「最強ッ! 最強ッ!! 最強ーッ!!!」」」」」

広奈の呼びかけに、取り巻きの五人が気勢を上げる。

「わたくしたちの目的は?」

「「「「「優勝ッ! 優勝ッ!! 優勝ーッ!!!」」」」」

凄いテンションである。

「わたくしたちの敵は?」

「「「「「粉砕ッ! 粉砕ッ!! 粉砕ーッ!!!」」」」」

ギャラリー、圧倒され気味。

すると広奈様、今度はギャラリーに向かって

「みなさん。『チーム風林火山』の活躍を見たいですかー?」

『オーッ!!』

ノリの良いことに、早速何人ものギャラリーが右手を突き上げ、大声で答えた。

「流れ弾は、怖くないですかー?」

『オーッ!!』

心なしか、手を上げるギャラリーの数が増えている。

「人気投票は『チーム風林火山』に入れてくれますねー?」

『オーッ!!』

大変である。

『FANG GUNNERS』いきなり特別賞が危ない。

実は、ギャラリーの中には最初から広奈様の息がかかった乱波(らっぱ=スパイ)が何人もいて、彼らが巧妙に扇動していたのである。

さすが広奈様、やることが一枚も二枚も上手。

かくして『チーム風林火山』オンステージは『FANG GUNNERS』以上のインパクトをギャラリーに与え、大成功に終わった。

しかも、今井さんにほとんど介入させず、完璧に自分のペースで事を進めたのが広奈様の凄いところである。


この後も参加チームの紹介が続いたが、『FANG GUNNERS』そして『チーム風林火山』以上の人気を集めたチームはなかった。

開会式では見事『チーム風林火山』が人気取りで一歩リードしたが、この先の戦いぶりでも、ファン層は動く。

そこでも『チーム風林火山』がギャラリーの心を鷲掴みにできるのか、はたまた『FANG GUNNERS』が人気で逆転できるのか。

最終的にどのチームが一番人気を勝ち取るか、熾烈な戦いはすでに始まっているのである。

かくして大盛り上がりの中、無事開会式とチーム紹介が終わり、これよりいよいよ試合開始である。


さて、説明が前後したが、実は今回は試合数が多い。

今回の北海道大会では、道南、道央、道東、道北の4つの地方予選を勝ち抜いた、全8チームが参加している。

これをまず4チームずつA、B二つのリーグに分けて予選を行う。

このうち、道南、道東地区大会の準優勝チームと道央、道北地区大会の優勝チームで予選Aリーグ。 道南、道東地区大会の優勝チームと道央、道北地区大会の準優勝チームで予選Bリーグである。

この予選リーグの上位2チームがそれぞれ決勝リーグに勝ち進むことになる。

そして、決勝リーグで勝ったチームこそが、栄えある北海道大会のチャンピオンとなるのだ。

つまり、予選で3チーム、決勝でも3チームと合計6試合を行うこととなる。

一度負けたらそれで終わりのトーナメント方式と違い、何度も戦うので、そのチームの本当の実力が試されるわけである。

果たして『FANG GUNNERS』の戦いぶりはいかに、そして作戦参謀輪の秘策とは?

そして北海道各地から集いし強豪チームの未知なる実力が、次回明らかになる。



次回予告

「新たなコスをまとい、ついに『FANG GUNNERS』が始動する。
が、思わぬ事態が彼らを待ち受け、容赦のない現実が広がる。
進むことが幸福か、撤退するのが勇気か。
口笛と荒野が敵を彩り、華やかな衣装は朱に染まる。
時は悩むいとまも与えず、できるのは引き金を引くことだけ。
まだ見ぬ敵が彼らにもたらすのは、最大の危機かそれとも成長の礎か。
次回五行戦隊センゴクマン「センゴクマン参戦」

魅惑の衣装で、撃てよ『FANG GUNNERS』」

あとがき春樹


作者です。

前作のUPが2003年3月21日なので、実に半年ぶりのセンゴクマンです。

長らくお待たせしました。

その間、作者は何をやっていたかというと、ご存知のように「迷子になったら三越に行けばいい」の出版作業…はもちろん、実はこのサバゲー編のネタをず〜っと集めてました。

いろいろな映画を見たり、ゲームしたり、本や漫画を読んだり…。

「遊んでただけじゃん」とか言わないように。これもすべて情報収集なのです(多分)。

とりあえずその成果が、今回のコスプレと次回以降の個性的な敵6チームに反映されることでしょう。

ちとネタばれになりますが、実は春樹の脱いだあとは別のコスプレを予定していました。(それが何かは秘密)

が、計画段階で没にしたの○太くんでも面白い展開が書けたので、急遽差し替えました。

掲示板で私にインスピレーションを下さった「りせ」様に改めて御礼を申し上げます。

それと瑠華のコスプレも実はUP直前まで、輪とセットで『マトリッ○ス』のトリ○ティだったのですが、ここで事件発生。

実は11月1日に見に行った映画『KILL・BILL』で、栗山千明嬢にぞっこん惚れてしまいまして(^^; これまた書き換えました。

その前に見た『あずみ』も面白かったけど、これはさらに上を行ってましたね。

とりあえず、私が近年見た映画の中では一二を争う面白さでした。

この日は映画の日だったので先に『陰陽師U』も見たのですが、そっちの印象が全部吹き飛ぶほど(笑)

『KILL・BILL』最高! DVD出たら買お〜っと。


まぁ、個人的な話はこれくらいにして、作品の解説をば。

前半は輪君しゃべりっぱなしのフィールド紹介なのですが、それだけじゃ単調になっていかんってことで、なんと初の春樹一人称視点で話を進めてます。

いろいろと実験的な試みを入れつつお届け呈しますセンゴクマン、いかがだったでしょう。

カップリング投票で長らく1位の瑠華×春樹の今後も気になるところ。

後半はコスプレ紹介だけで終わってしまった感じ(笑)

これを楽しみにしてくれている読者さんも、多分それなりにいるはずですので、今回の衣装がお気に召しますかどうか。

もちろん、今後の試合の中でも元キャラのネタは存分に入れていこうかな、とたくらんでおります。

なので、もし元ネタが分からない方は、今のうちに映画を見たりゲームしたり、あるいはネットサーフィンで情報収集したほうがいいですぞ。

ってなわけで、小ネタ満載でお届け予定、次回以降の戦いをお楽しみに。

今回は誰のコスプレが良かったですか? ご意見、ご感想などお待ちしています。


2003年11月3日、直江雨続。



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