はじめに。
掲示板でのリクエストにお応えして自分の読書遍歴、および影響を受けた作品について年代を追って回想してみました。
記憶が一部曖昧な点がありますが、なにぶん昔のことなので許してね。
太字は特に影響を受けた本です。
小学生時代。
字が読めるようになってすぐ、低学年の時に愛読したのが、家にあった母親のお古の児童文学全集みたいなシリーズ。(記憶曖昧です)
その中でも、「家族ロビンソン」「ジャングルブック」「十五少年漂流記」の3作は何度も何度も読み返しました。
さらに、家から歩いて5分の位置に函館市立図書館があるため毎週そこの児童室に通って「マンガ世界の歴史全30巻」とか、「マンガ世界の偉人シリーズ」みたいな本をほとんど網羅。
歴史、伝記と平行して、「小学何年生の科学」とか「恐竜のひみつ」など自然科学系の本も読みまくる。
この辺で“不思議”を許せない(つまり理解しないでは気が済まない)理系思考の頭脳が出来上がったと思われる(笑)。
高学年になると今度は藤井旭氏の「星になったチロ」という天文学者(藤井氏)と飼い犬のチロの交流を描いたノンフィクションに感動し、天文学者に憧れ、天文学関係の本をまた網羅。
さらにこのころからプラモデル作りに打ち込むようになり(とくにガンダムのプラモ)「プラモデル作り入門」といった本をこれまた読みまくる。
さらに日本テレビ系で放送した年末時代劇「五稜郭」を見て渡哲也氏演じる土方歳三に感動し、司馬遼太郎大先生の「燃えよ剣」を読む。
さらに司馬作品そして時代小説の面白さに取りつかれた私は「竜馬がゆく」をも読破。
小学5年生の時の読書感想文はこれで書いた記憶がある。
さらにTVで放送したアニメ映画の「三国志」(曹操が金髪で于禁が女、孔明先生がヴィジュアル系の凄い内容だった)これで三国志の魅力にもやられる(笑)。
そこで横山光輝の「三国志全60巻」を読む。孔明先生の超人的な頭の良さは最高だった。
ま、他にも色々(図書館の児童室の本は半分以上読んでいたはず)読んだが記憶に残っているのはこの辺。
おおっ、大事なのを忘れていた。
小学生時代の私は母親の影響で音楽といえば“さだまさし”だったので、彼の著作(というかコンサートのトークを集めた本)「噺歌集」(1〜4巻)これも何度も何度も読んだ。
番外編(このころ好きだったマンガ)
「銀牙、流れ星銀」「北斗の拳」
番外編(このころ好きだったアニメ)
「ガンダムシリーズ」特に「逆襲のシャア」、他には「ルパン3世カリオストロの城」
番外編(このころ好きだったTV番組)
「アメリカ横断ウルトラクイズ」(雑学に自信があったのでクイズ番組はほとんど欠かさず見ていた)
中学生時代
さて、中学生になると市立図書館の児童室を卒業し、晴れて一般フロアデビュー!!(これは嬉しかったなぁ)
そこで、池波正太郎氏の新撰組関係の本や三国志と名の付く小説をひたすら読みまくる。
もちろん歴史関係の蔵書も多かったので幕末、三国志関係の伝記なども大体読破。
さらに児童室にあるものよりも格段に難しい天文学や自然科学系の本も大量にあったので読みまくる。
しかしこの時期は読書よりもプラモデル作り(このころはガンプラを卒業し、戦艦とか戦車とかを作っていた)に傾倒していたので読書量はむしろ小学生の時の方が多かった。
あと、近所にレンタルビデオ屋があったので、そこでたまたま借りた「ロードス島戦記」の面白さに惹かれ、こんどは角川スニーカー文庫系の図書館の蔵書を読むようになる。(ちなみにこの作品は新居昭乃さんとの出会いでもあった、主題歌は今でも大好きな曲)
というわけで水野良氏の小説版「ロードス島戦記」を読破。この手のファンタジーにも興味を持つ。(これがTRPG好きへの第一歩)
そして部活の先輩がたまたま読んでいた、かわぐちかいじ氏の「沈黙の艦隊」との出会いもこのころ。
はっきり覚えているのが、最初に先輩に渡されて読んだのが1巻でなく5巻だったこと。
よって内容がちんぷんかんぷん、「海江田って誰?」って状態だったので改めて借り直し、最初から読む。そして自分でも買いそろえた。(この先この作品との付き合いは連載終了の高校卒業くらいまで続く)
なにより海江田艦長の頭の良さが最高。孔明先生もそうだが、政略的戦略的に優れた頭脳に憧れる傾向がこのころから植え付けられたわけだ。いわゆる“軍師好き”ね。
そして例のレンタルビデオ屋にて「ロードス島戦記」の隣に並んでいたのが「アルスラーン戦記」だったのもある意味運命的な出会いといえる。
これを見て図書館にて田中芳樹氏の原作を読破。(これが田中芳樹氏の作品との出会い)
もっとも田中芳樹氏の作品を本格的に読むのは高校に入ってからである。
高校時代
まずは友達から紹介してもらったいくつかのマンガにはまる。
河合克俊氏の「帯をギュッとね!」(これを読んで柔道好きになった)、藤島康介氏の「ああっ女神さまっ」など。(これはビデオも借りて見た)
しかし、一番衝撃だったのは田中芳樹氏の「銀河英雄伝説」だろう。
出会いはまたまたレンタルビデオ屋、「アルスラーン戦記」の隣に「銀河英雄伝説」のビデオが置いてあったのだ。
そこで1巻を借りて見た瞬間に電気が走った。
アスターテ会戦の模様は戦術的に合理的であり単なるSFではないと感じた。
さらに登場人物達の時代がかった台詞は歴史小説好きの私にはたまらなく、即座に気に入ったのだ。
その足でゲーム屋に行きPCゲーム「銀河英雄伝説W」を購入、ゲーム、小説、ビデオの3方面からこの作品に傾倒していく。
とくにビデオ版「銀河英雄伝説」はまたの名を『銀河声優伝説』と呼ばれるように、特に著名な男性声優はほとんどすべて出演している。
そこで声優に興味を持ち誰がどんな声で、どんな作品に出演しているのかなど調べ、声優に詳しくなったのもこのころ。
だから富山敬氏の死はかなりショックだった。
なにしろ私は孔明先生、土方歳三、海江田艦長に続くヤン・ウェンリーという軍師キャラに深く心酔していたのだから(ちなみに紅茶好きになったのもヤン提督の影響)、ヤンの声を演じていた富山敬氏のビデオ第3期終了後まもなくの死にある意味運命的なものすら感じての涙、涙だった。(運命的と思った理由はビデオを見れば分かります)
その余勢を駆って図書館にあった田中芳樹氏の著作はすべて読破、中でも「創竜伝」や「夏の魔術シリーズ」、「七都市物語」は気に入った作品である。
そしてさらに氏の著作で図書館にないものはすべてリクエストしてそろえてもらった。
これで高校時代までに田中芳樹氏の書いた本はすべて読んだことになる。
このころは他にも神坂一氏の「スレイヤーズ」シリーズなどの富士見ファンタジア文庫や角川スニーカー文庫系の本はたくさん読んだ。
ま、書いていくときりがないのと、高校時代はひたすら田中芳樹三昧だったのでそれは割愛する。
他にも歴史小説をたくさん読んだが、一押しをあげるならば陳瞬臣氏の「三国志」そして「諸葛孔明」だろうか。
さらに高校卒業近くにBSで「ぼくの地球を守って」のアニメを放送しているのを見て興味を持つ。
この作品との本格的な出会いは大学に入ってから。
もちろんこのころ話題の「新世紀エヴァンゲリオン」もしっかり見ていた。
大学時代
入学して出来た友人にTRPGを紹介されその面白さに夢中になる。
それと平行して「ガープス」というTRPGシステムの本を読みまくり、自分でもシナリオを書いたりするようになる。
このシリーズの「ルナル・サーガ」や「妖魔夜行」は小説リプレイ両面から楽しんだ。
さらに自分たちのプレイをリプレイという形で書き貯めるようになり、このことが自分に文章を書く作業の楽しさを発見させた。(さらに書いた量も膨大だったので自然と文章力も付いたことは疑いない)。
このリプレイは現在このHPに置いてあるからよければ読んでみてほしい。
さて、ここで高校の時から気になっていた日渡早紀さんの「ぼくの地球を守って」のマンガを初めて全巻読む。
そしてその奥深さとストーリー構成の巧さ、登場人物のシリアスな心理描写などにまたまた夢中になる。
同じ少女マンガで、今度は友人に紹介された清水玲子さんの「輝夜姫」や「月の子」、短編「22XX」はSFでありながらそのリアリティと読んだ後に来る疲労感が手塚治虫先生の「火の鳥」を思わせて、これまた非常に面白かった。
またTRPG仲間の友人に紹介された麻生俊平氏の「ザンヤルマの剣士」シリーズも何度も読んだ。
人間の心の醜い部分にまで突っ込んだ心理描写もよかったし何より魅力的なヒロイン、これに尽きるでしょう。
別な友人の紹介で村山由佳さんの恋愛小説にも出会う。なかでも「君のために出来ること」は胸が熱くなった。
その友人からは更にミステリの分野を開拓され、北村薫氏の「“私”シリーズ」や「覆面作家シリーズ」、「スキップ」、浦賀和宏氏の「記憶の果て」なども読むことになる。
そして何より私の心を捉えたのが森博嗣氏「すべてがFになる」に始まる「犀川&萌絵シリーズ」だった。
とにかく“真の天才理系人間”とも言うべき登場人物は私にとってひたすら衝撃的だった。
以来現在に至るまで“マイブーム”は森博嗣氏である。
やっぱり賢い人間が好きなのだ。
さらに歴史小説好きは相も変わらず、今度は日本の戦国時代に興味が移り、時代劇のビデオを借りたり小説を読んだりと、三国志、幕末に続きこの時代にも結構詳しくなった。
とりあえず好きな武将は直江兼続や真田幸村、本多忠勝、明智光秀、伊達政宗、武田信玄など。(どこかで見た名前だな…)
もちろん織田信長や豊臣秀吉、他には島左近や島津義弘、上杉謙信、雑賀孫市などもいいなぁ。
また新たなジャンルも開拓し、高瀬美恵さんの作品を知る。
中でも「クシアラータの覇王」シリーズは波長が合ったというのか、目指す作風を提示してくれたというか、とにかくポップで気の利いた会話が多くて読みやすく、『こんな作品を書いてみたい』と私に思わせるに十分だった。
さらには阿智太郎氏のコメディ「僕の血を吸わないで」との出会いも私にとっては転機かもしれない。
なにしろ阿智氏は私よりも一つ年下だったのである。(ちなみに浦賀和宏氏も年下だと知ってショック)
「むぅぅ、自分よりも年下の作家がこんなおもしろいものを書いているのか…」と思い対抗意識を燃やして(?)自分でもオリジナル作品を執筆してみることになる。
とりあえず手始めにTRPGのリプレイと平行して「アヤセの部屋」を書いてみる。
そしてじいさまとの旅行をきっかけに「旅行記」を書いてみたのだが、これが意外と好評だったので、気をよくし、今度はいよいよ小説を執筆している最中というわけだ。
読んで楽しむ側から、今度は“書いて楽しむことも覚えた”というのが今の自分の状態といえるかもしれない。
ともかく、23年間に読んだ本は数千か下手すれば5桁に上ると思うがそれらが現在の自分の血となり肉となっているのは間違いない。
最後に結論。
読書はよい!
このページは2000年12月17日に執筆しました。