GT4 クラス別最強マシン決定戦


◇歴代スカイライン筑波決戦◇


ブログをお読みの皆様はすでにご存知でしょうが、このたび私は日産初の試みである「新型スカイライン ブロガー向け発表会」に招待されました。
これはかなり貴重な体験。そして非常に光栄なことです。
せっかく呼んでいただいたからには、ブロガーを代表して面白いネタにしなければなりません。
となれば、ここはやはり乗り比べ企画の出番です。
この機会に歴代スカイラインにすべて乗ってみて、その歴史を感じ、伝統を知り、今回発表される第十二代目となるV36型スカイラインの発表会に臨もうかな、と思ったわけでございます。
そうして調べてみたら、GT4には実に「スカイライン」と名のつくマシンがうじゃうじゃいるではありませんか。
ってか、多すぎです。
まさにスカイラインの歴史がこのゲームの中にしっかりと詰まっていました。
さぁ、ちょっと見てやってください。今回乗り比べるマシンはこんなにいるんです。

◇今回の出場マシン◇

日産 スカイライン スポーツクーペ(BLRA-3) '62(初代)
日産 スカイライン 1500デラックス(S50D-1) '63(二代目)
日産 スカイライン 2000GT-B(S54A) '67(二代目)
日産 スカイライン ハードトップ 2000GT-R(KPGC10) '70(三代目)
日産 スカイライン 2000GT-R(KPGC110) '73(四代目)
日産 スカイライン ハードトップ 2000 Turbo RS(R30) '83(六代目)
日産 スカイライン ハードトップ 2000 RS-X TurboC(R30) '84(六代目)
日産 スカイライン GTS-R(R31) '87(七代目)
日産 スカイライン GTS-t Type M(R32) '89(八代目)
日産 スカイライン GTS25 Type S(R32) '91(八代目)
日産 スカイライン GTS-t Type M(R32) '91(八代目)
日産 スカイライン GT-R(R32) '89(八代目)
日産 スカイライン GT-R(R33) '95(九代目)
日産 スカイライン GT-R(R34) '99(十代目)
日産 スカイライン スポーツクーペ 350GT '03(十一代目)

ってことで、5代目のC210型をのぞいて歴代のスカイラインに一応全部乗れてしまう。
いやはや、改めてGT4ってクルマの博物館的要素が大きいゲームだなぁ、と感心することしきりである。
ちなみに、R32以降のGT-Rは色々とグレードがあるが、今回はすべてデビューした年の無銘のGT-Rに乗ることにする。
とりあえず、時間の関係上ニュルは絶対無理なので、今回も筑波での乗り比べだ。
旧車が多いのでやはり当時の走りを再現すべく、全車コンフォートタイヤ(N2)を履いて走ることにする。
低グリップタイヤだからこそ白日のもとに晒される各車の性能。
さぁ、スカイラインの名に恥じぬ走りを見せてくれ!


日産 スカイライン スポーツクーペ(BLRA-3) '62
駆動方式FR 最高出力94ps 車重1350kg
タイム 1'18.279
1957年4月に発売された初代ALSI-1型スカイラインから5年後に追加されたモデル。
いわゆる日本初のスペシャリティカーで、当時の価格は185万円。
余裕で一戸建てが買える価格だそうで、GT4内では3200万という値段が付いているが、多分当時の感覚ではそれくらい高い車だったのだろう。
さて、N2タイヤでのタイムアタックだが、想像したよりもずいぶんと安定している。
ブレーキングの瞬間に、かなりのノーズダイブがあって面食らったが、こちらの想定していたよりずっとよく止まるので、コーナーの入り口でかなり突っ込める。
結果、40年以上前のクルマにしては、なかなかの好タイムをマーク。
やるなぁ…。
楽しさ ☆☆ 最高速度は130キロに届かないものの、筑波名物の最終コーナーでN2タイヤながら115キロ以上のスピードで旋回可能。
これはなかなか痛快だ。ってかむしろバグかもしれません(笑)
ブレーキングがちょっと難しいが、全体的に速度域が低いし、基本的には楽に走れる。
ただ、まったくリアが出ず、ドリフト状態にならないので、ちょいと眠くなるかなぁ。
エンジン ☆☆ 直列4気筒OHV 1862cc GB4型を搭載。
当時では時速150キロは常識の限界だそうで。
ミッションは4速だが、筑波では3速130キロ程度。
エンジンはレッドゾーンからもさらに回り、6000回転まで。ただ、3000回転前後ではトルクが細く、ちっとも加速してくれない。
まぁ、当時のエンジンとしてはすごいのだろうけど、車重とのバランスもあり、今どきの軽自動車のエンジン並みのフィーリングって感じ。


日産 スカイライン 1500デラックス(S50D-1) '63
駆動方式FR 最高出力70ps 車重960kg
タイム 1'24.165
キャッチコピーは理想のファミリーカー。つまり、小型ファミリーセダンとして開発されたスカイラインが2代目S50型。
なので、走り自体は退屈でタイムも伸びない。
車重とパワーからして、やっぱり軽自動車並み。
ただ、最終コーナーでは105キロ程度の旋回スピードとちょっと遅い。
ブレーキの利きもあんまりよくない。
ちなみにGT4でこのマシンに乗ろうとしたら、中古車で買うしかないが、100週のうちこのマシンがお店に並ぶのは3週だけ。
見つけたら即購入すべし。
楽しさ 平凡。
当時としてはなかなかのものかもしれないが、これだけすごいマシンがたくさんある現代においては、所詮は旧車って感じ。
エンジンも非力だし、コーナーも遅い。
エンジン G1型直列4気筒OHV1484ccエンジンを搭載。
一応、当時の話題としてはメンテナンスフリーを謳い、4万kmまたは2年間保障の封印エンジンだったことで有名。
現代ではエンジンなんて適当にオイル交換していれば平気で20万キロ以上走るのが当たり前だが、昔はエンジンは常にメンテナンスが必要だったのですな。
そんな当たり前に、少しでも近づこうとした当時の画期的エンジン。
…でも、遅い。


日産 スカイライン 2000GT-B(S54A) '67
駆動方式FR 最高出力125ps 車重1095kg
タイム 1'17.047
当時、東京新聞の記者だった三本和彦が「羊の皮をかぶった狼」と称したことで有名な一台。
確かにこいつは一味違う。走りも切れがあるし、エンジンの音もいい。
ミッションも5速だし、なによりヘアピンの立ち上がりでアクセルを全開にするとリアがホイールスピンを起こすのだ。
ここまでの二台にはなかった感覚。
やっぱFRはこれが出来なきゃだめでしょう。
楽しさ ☆☆☆☆ ってことで、楽しいです。やっぱりエンジンがいいと受ける印象が違うね。
そこそこパワーも出るようになったので、最終コーナーのラインもインベタでないほうが速そう。
最高速度も140キロくらいまで出るので、今どきのライトウェイトスポーツとそんなにフィーリングは変わらないかも。
エンジン ☆☆☆☆ 元々はグロリアスーパー6用のG7型直列6気筒OHC1988ccエンジン。
それにレースモデルと同等にウェーバー製のキャブを3連装し、125psを出力したものが搭載されている。
ってことで、ほとんどレーシングエンジン。
7000回転まで回るし、ギアもクロスしているので4000回転以上で常に回すような感じ。
これは結構ゴキゲンだ。確かにこの外見でこのエンジンを積んでいれば、「羊の皮をかぶった狼」だわ。


日産 スカイライン ハードトップ 2000GT-R(KPGC10) '70
駆動方式FR 最高出力160ps 車重1100kg
タイム 1'13.572
1968年8月に登場したのが3代目C10型スカイライン。
この三代目のスカイラインに導入されたのが、かのGT-Rである。
このマシンは通称“ハコスカ”GT-R。
レースシーンでは長谷見昌弘、高橋国光、黒沢元治ら往年の名ドライバーの手により通算52勝という輝かしい戦歴を誇るマシンだ。
そんなマシンだけに、確かにタイムも出た。
筑波でも最高速は152キロ。エンジンも8000回転まで到達。
楽しさ ☆☆☆☆ なかなか攻め甲斐のあるマシン。
FRでNAエンジンで、この馬力に車重だから、マツダのロードスターと同等のスペック。
そりゃ楽しいわけだ。
36年前にこんなマシンを世に送り出したわけだから、やっぱり日産はすごい。
そしてGT-Rの名前は伊達じゃないね。今でも人気があるのもよくわかる。
エンジン ☆☆☆ 直列6気筒4バルブDOHC2000cc S20型エンジンを搭載。
「羊の皮をかぶった狼」(S54A)よりさらにパワーが上がり、高回転型に。
音自体は(S54A)のほうがシビれる感じなのだが、まぁこれはこれで全然問題なし。
ミッションも5速でそれなりにクロスしているので筑波では4速までしか使わない。


日産 スカイライン 2000GT-R(KPGC110) '73
駆動方式FR 最高出力160ps 車重1145kg
タイム 1'13.526
4代目C110型のスカイライン。コマーシャルで「ケンとメリーのスカイライン」のキャッチコピーが使われたことから通称「ケンメリ」。
その中でも、GT-Rの名を持つこのハードトップ2000GT-R(KPGC110型)は、排気ガス規制の影響で僅か3ヶ月、197台が生産され、うち195台が市販されただけで生産が終了。
レースに出場することもなく、その数の少なさから幻のGT-Rとも呼ばれているそうな。
GT4でもそのあたりを忠実に再現(?)し、100週のうちこのマシンがお店に並ぶのは3週のみだ。
これまた見つけたら即購入すべし。
ちなみにこのマシンの後、GT-Rは16年間、R32型の登場まで復活しなかった。
んで、肝心のタイムはハコスカとほぼ同じ。
ちょっと重いけど、走りそのものはそんなに変わらない。
楽しさ ☆☆☆☆ う〜ん、走り自体はハコスカとそんなにフィーリングは変わらないかなぁ。
コーナリングスピードやストレートでの最高速もほぼ同じだし。
ま、好きなほうに乗ればいいってことで。
個人的には「ハコスカ」のほうが見た目にかっこいい。
でも、エンジン音は「ケンメリ」なんだよなぁ…。
エンジン ☆☆☆☆☆ 先代のハコスカ同様S20型エンジンを搭載。
つまりパワーは一緒なのだが、車重はこちらのほうが重い。
ミッションも同じ5速。
が、音は全然別物。こっちのほうがずっと高音で澄んだ音色だ。排気系が全然違うのだろうか?
個人的に、断然ハコスカよりケンメリのエンジンのほうが好き。


日産 スカイライン ハードトップ 2000 Turbo RS(R30) '83
駆動方式FR 最高出力199ps 車重1175kg
タイム 1'11.102
GT4にはなぜか5代目のC210型は登場しておらず、これは6代目R30型スカイライン。
アメリカの俳優ポール・ニューマンが広告キャラクターであったことから通称「ニューマン・スカイライン」。
これまで乗ってきたスカイラインと違い、初めてエンジンにターボが付いてます。
このターボの威力か歴代スカイラインのどれよりも高出力。「史上最強のスカイライン」というキャッチコピーも。
そして日産はこのモデルにてハコスカ以来となるワークスとしてレースに復帰。
実際筑波でも11秒台の好タイム。ここまでの歴代最速。
が、タイムはいいものの走り自体はそんなに楽しくない。
スポーツカーじゃなく、スポーティーカーなのだ。
ハコスカやケンメリのほうが走っていて燃えます。
楽しさ ☆☆ なんか、いまいち。
フツーのFRセダンの走りって感じ。
ブレーキングでは結構ノーズが沈むし、あんまり狙ったラインに乗せられないような…。
もう一度乗りたいとはあんまり思わない。外見もそんなにかっこいいとは思えないし、つまり無個性だな…。
史上最強の名が泣いてるぜ…。
エンジン ☆☆ 直列4気筒4バルブDOHC FJ20E型エンジンにターボチャージャーを追加した、FJ20ET型を搭載。
とりあえずレッドゾーン7000回転まで回せるけど、エンジン音は低く、正直燃えない。
ミッションは5速だが、ストレートエンドでも4速に入らないなど、筑波だと2速と3速だけで走れてしまう。これもマイナス。


日産 スカイライン ハードトップ 2000 RS-X TurboC(R30) '84
駆動方式FR 最高出力205ps 車重1250kg
タイム 1'10.774
1983年8月、6代目R30型はマイナーチェンジにより後期型へ。見た目の印象から通称「鉄仮面」。
なるほど、確かに見た目にも鉄仮面って感じのお顔。
これくらい個性があったほうがいい。
走り自体も前期型よりずっと良くなっている。
タイムでも10秒台に突入。なかなかのものだ。
楽しさ ☆☆☆ 悪くない。ひとつにはエンジンのフィーリングがずっと良くなっている。
なんかこの辺まで来ると、今どきの車とそんなに印象も変わらないかな。
むしろ、こっちなら「史上最強」も分からないではない。
エンジン ☆☆☆ この「ターボC」と呼ばれるモデルにはインタークーラー付きFJ20ET型エンジンが搭載されている。
前期型と比べても、許容回転数が8000回転までに上がっているし、音も良くなっている。
もっとも、レッドゾーンを越えるとあんまり加速しなくなるので、早めのシフトチェンジのほうが速度が伸びる印象。
とりあえず、前期型よりずっといいエンジンなのは間違いない。


日産 スカイライン GTS-R(R31) '87
駆動方式FR 最高出力210ps 車重1340kg
タイム 1'10.677
7代目R31型のスカイライン。
先代は直列4気筒4バルブDOHC FJ20E型だったが、こいつはケンメリGT-RのS20型エンジン以来の直列6気筒4バルブDOHCエンジンRB20DET型を搭載。
さらに世界初となる4輪独立操舵システムである「HICAS」を搭載したモデル。
だからなのか、コーナリングのフィーリングが先代よりもずいぶん良くなったように感じる。
ただ、肝心のタイムはそんなに変わらないのだが…。
当時のグループAのホモロゲーションモデルとして800台限定で生産されたのがこの「2ドアスポーツクーペGTS-R」だ。
だから結構レア。GT4では中古車市場には100週中10週の登場。
楽しさ ☆☆☆☆ 走り自体は「鉄仮面」より若干良くなっているが、☆が増えるほどの差ではないかな。
むしろ、六気筒になり、エンジン音の周波数が上がってエキゾーストノートがより高音になったことのほうがプラス。
結構気に入りました。
エンジン ☆☆☆ 1998ccターボ、直列6気筒DOHC RB20DET型。
音が先代よりもずいぶん良くなった。
個人的にはまだまだケンメリには及ばないが、これはこれで味がある。
ミッションも5速だが、筑波だと4速に一瞬入るくらい。もうちょっとクロスすると楽しくなるかも。


日産 スカイライン GTS-t Type M(R32) '89
駆動方式FR 最高出力216ps 車重1260kg
タイム 1'09.268
8代目R32型。当時日産が推し進めていた901運動の究極の目標として開発されたマシン。16年ぶりに復活するGT-Rのベース車ともなった。
ちなみに901運動とは、1980年代に日産が「90年代までに技術の世界一を目指す」車作りを目標とした運動のこと。
実際、その当時のR32GT-RやシルビアS13の大成功からして、ほぼ目標は達成したと思われる。
タイムもあっさり9秒台をマーク。程よくリアがスライドしてくれるのが楽しい。
良いFRだ。
楽しさ ☆☆☆☆ 足回りには新開発の四輪マルチリンクサスを装備。
トラクションも十分に保ちつつ、高速でのコーナリング中にいい感じのオーバーステアが発生するのが好印象。
筑波だと最終コーナーが楽しいです。
ただし、R31と比べ、ダントツに優れている、というほどの差は感じません。
エンジン ☆☆☆ スペック上は215psまでパワーアップされた直列六気筒2.0リッターDOHCターボ、RB20DET型。
ただ、エンジン音で言えば、個人的にはR31のほうが好きかも。
正直R32といえば、GT-Rの印象が強いので、そっちのエンジンを積んでくれれば…。


日産 スカイライン GTS25 Type S(R32) '91
駆動方式FR 最高出力190ps 車重1320kg
タイム 1'11.946
さて、こちらは同じR32でも、NAエンジンが搭載されたもの。
パワーがない分、最高速も10キロ以上遅く、タイムも2秒違う。
が、個人的にはこのNAエンジンでの走りは結構楽しい。
非常に扱いやすいマシンになっていて、これはこれで悪くない。
楽しさ ☆☆☆☆ なんとなく印象としてはハコスカやケンメリの後継車はこれって感じがする。
R32にNAエンジンを搭載したモデルがあることを、実は私は今回初めて知りました…。
なんにせよ、良いFRだ。
エンジン ☆☆☆☆ 直列六気筒2.5リッターPLASMA-RB25DEエンジン。
音も悪くないし、加速感も素直。惜しむらくは、ターボモデルよりも車重が重いこと。
いっそ軽量化のチューニングをしてから乗りたくなる。
例によって5速ミッションだが筑波では4速まで使用。


日産 スカイライン GTS-t Type M(R32) '91
駆動方式FR 最高出力216ps 車重1260kg
タイム 1'09.671
91年のマイナーチェンジではエンジンや駆動系は特に変更されていないので、走り自体は89年式と同じ。
のはずだが、なんとなくこっちのほうが遅いような…。
出たタイムも微妙に違うし。まぁ、誤差の範囲内かもしれません。
楽しさ ☆☆☆☆ ってことで、評価は89年式と同じです。
エンジン ☆☆☆ エンジンも同様。


日産 スカイライン GT-R(R32) '89
駆動方式4WD 最高出力309ps 車重1430kg
タイム 1'06.834
8代目R32型に、16年ぶりに復活したGT-R。
その名に恥じず、国内外の自動車レースを席巻した。
1990年の全日本ツーリングカー選手権(JTC)に参戦したグループA仕様GT-Rは、全戦でポールポジション獲得・優勝。その後もJTCシリーズ終了まで通算29連勝。まさに圧巻だ。
N2タイヤながらアテーサE-TSによる化け物のようなトラクションを誇り、出たタイムが6秒台。
やっぱりGT-Rってすごい。
楽しさ ☆☆☆☆☆ もう、言うこと無しでしょう。このマシンに単独で乗るよりも、歴代スカイラインに乗ってからだとその進化の度合いや素性の良さがはっきりわかります。
ベースグレードのR32も良かったけど、やっぱGT-Rとなると一味もふた味も違う。
特にコーナーの立ち上がりでアクセルを全開にしても、ホイールスピンを起こさずに弾丸のように加速していくさまは圧巻。
それでいて、コーナリング時には程よくオーバーステアも誘発できるので、車重を感じさせない軽快な走りも楽しめる。
ニュルでもアレだけ走るんだから、筑波では余裕を持って攻められるね。
エンジン ☆☆☆ 2568ccの直列6気筒4バルブDOHCエンジンに2基のセラミック製ツインターボを搭載した名機RB26DETT型エンジン。
自然吸気じゃないのに余裕で8000回転まで回せるのがすごい。
音はタービンつきなのでNAのような官能的な甲高いものではなく、ちょっとこもったような感じ。
そんなに迫力を感じないし、やっぱもうちょっとチューニングしたりマフラーを変えて乗りたい。
そしてミッションが5速なのもマイナス。


日産 スカイライン GT-R(R33) '95
駆動方式4WD 最高出力324ps 車重1530kg
タイム 1'06.507
9代目R33型のGT-R。
NISMOの400R、そしてルマン出場用ホモロゲーションマシンGTR-LMのベース。
ニュルでの乗り比べでも感じたが、R32と比べると若干オーバーステアが強い。
筑波だと2つのヘアピンの立ち上がりでリアがスライドしないよう、少し気を使います。
ニュルブルクリンクでのR32型GT-Rとのタイム差が21秒。それを元に「マイナス21秒ロマン」というキャッチコピーも使われていた。
ま、肝心のタイムもR32より良かったし、一応面目躍如ってことで。
ただ、私がニュルで乗った限りではマイナス5秒なんだけど…。
楽しさ ☆☆☆☆ このオーバーステアを許せるかどうかで、評価は変わりそう。
筑波でタイムを出そうとすると、このオーバーは正直マイナスかも。
ニュルなんかだと、非常に楽しかったのだが。
エンジン ☆☆☆☆ GT-R専用となる直列六気筒2.6リッターターボのRB26DETT型がR32に引き続き搭載されている。
が、8500回転まで回るようになっていて、地味にパワーアップしていたり。
音だけ聞くと、こっちのほうが好きかな。
ただ、こいつも5速ミッション。しかもR32よりもギア比がワイドに…。
これはちょっと勿体無い。


日産 スカイライン GT-R(R34) '99
駆動方式4WD 最高出力332ps 車重1540kg
タイム 1'05.253
10代目R34型GT-R。
現時点での最強最後のGT-R。まさに究極。
R34のCMキャッチコピーは「ボディは力だ」
GT-R発売時のキャッチコピーは「人に翼を」
そんなわけで、剛性の高いボディにほぼ完成されたエンジンと足回りは“虎に翼”。
タイムもあっさり5秒台前半に飛び込みR33やR32より1秒以上速い。
走りの質としてはオーバーステアが強いがR33と比べるとよりコントロールしやすくなっている。
つまり、アクセルで曲げていく楽しさが味わえる。
これは非常に楽しい。R34GT-R+N2タイヤでこそのドライビングプレジャーだ。
楽しさ ☆☆☆☆☆ 満点です。
やはりR34に乗ってしまうと、R33やR32はその引き立て役って感じになってしまう。
ニュルでもそうだったが、筑波でもそれは同じだった。
アンダーステアとは無縁の、4WDとは思えない楽しい1分5秒をありがとう。
エンジン ☆☆☆☆☆ 究極の直列六気筒2.6リッターターボのRB26DETT型。
おそらく次期GT-RはVQ系V6エンジンになるだろうから、R34こそ直列六気筒エンジン最後のGT-Rとなる。
ちょいとチューンするだけで簡単に400psを超える化け物エンジンだけに、1.5トンの車重を感じさせない加速を見せてくれる。
ミッションも6速でそこそこクロスしているのでR33よりずいぶん良い印象だ。
回転数はR33と同じく8500回転まで回せる。
音は心持ちこいつが一番いいかな。まぁ、シャシーが良いのでエンジンも良く感じるってことで☆5つ!


日産 スカイライン スポーツクーペ 350GT '03
駆動方式FR 最高出力281ps 車重1530kg
タイム 1'06.751
11代目となるV35型のスカイライン。
2003年1月に追加されたのが、この「スポーツクーペ」
スカイラインという名前は付いているが、なんかここまで乗り比べてきた流れからすると、別の車かなぁ。
前に乗り比べたときは4ドアセダンだったので、その割には結構高評価だったが、今回はクーペなのだからもう少し走るかな、と思っていたわけで。
どちらかといえば、GT-Rの系譜、スカイラインの後継車というよりかは、フェアレディZの劣化版って感じ。
辛口か…?
一応出たタイムはR32とそんなに変わらない6秒台。これは立派。
楽しさ ☆☆☆ 決して遅くないんだけど、無個性で平凡なFRって感じ。
確かにR32GT-Rと同等のタイムが出たが、正直さほどの感動を覚えない。
これに乗るならZ33フェアレディに乗ったほうがずっと楽しいし、なんとなく立ち居地が中途半端。
ゆえにGT4でもほとんど出番が回ってこない不遇の車といえる。
そこそこ加速するし、コーナリングスピードだって悪くない、立ち上がりで変なオーバーも出ない。
走りそのものは悪くないが、いかんせんR34GT-Rと比べてしまうとちょいと楽しくないね。
あと、個人的な趣味ですが、このマシンの外見はあんまりかっこいいと思えません。
つまり、このマシンには私を動かすだけの「夢」や「憧れ」がない。
エンジン ☆☆☆ 3500ccV型6気筒のVQ35DE型を搭載。
トランスミッションは6MT。ちなみにセダンだとエクストロイドCVTのみの設定で、国内初となる8段変速マニュアルモードを搭載。あのうにょんうにょん入るミッションはこいつには付かないらしい。
アレが付いていれば、ちょっと楽しくなったかもしれない。
エンジンも7000回転程度と名機RB26DETTと比べても迫力不足。
音もスポーツカーのそれって感じはしない。
まぁ、値段相応ってことで、GT-Rの半値程度で買える割には良く頑張っている。
…それでも340万は十分高いのだが。

総括

というわけで、初代から乗り比べたスカイラインもハコスカ、ケンメリでの新鮮な驚きと、R32以降のGT-Rの凄さを体感した後だと、V35がどうしても劣化版に見えてしまう。
そこで今回の真の目的であるV36はどうなのよ? というところに話が戻るわけだが…。

12代目V36型スカイラインでは、駆動方式は基本的にFRだが、AWDも登場。
エンジンはV35から比べると、約80%の部品が新設計の改良型3500ccV型六気筒のVQ35HRが搭載。回転数も7500回転を許容と進化してます。
特にこの新型エンジンはV35と比べると軽量化もされているそうなので、走りに与える影響は結構でかいと思われます。
外見の印象としては、ちょっとフーガに似てるかな、といった感じ。
見た目で言えばV35よりこっちのほうがずっとかっこいい。

ま、詳しくは明日(2006年11月20日)の発表会でじっくり見せてもらいましょう。
きっと歴史は繰り返す。
「史上最強」のR30の次だったR31が「史上最低」と揶揄されて不人気だったのとV35の境遇は似ています。ゆえにその次のV36は伝説のR32並みの名車になることでしょう。(多分)

あ、そうそう、今回の走り比べの総括だが、やはりR34GT-Rは究極的に偉大でした。
でもハコスカ、ケンメリもこちらの想像以上に凄いマシンでした。
GT4を持っているならぜひ一度くらいは乗ってみることをお勧めします。
歴史を感じてみましょう!




本日の更新、いかがでしたか? お気に召しましたら押してやってくださいませ。

ご意見、ご感想、次に走り比べて欲しいマシンのリクエストなどありましたら、総合掲示板まで。

実車での活躍は『嵐を呼ぶレース参戦記』をご覧ください!

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