GT4 峠最強伝説


乗りそびれていたレーシングカー対決その3



◇今回の出場マシン◇

日産 mm-R カップカー '01 140ps 672kg FF
ホンダ 無限 MOTUL シビック Si レースカー '87 225ps 890kg FF
フォルクスワーゲン ニュービートル カップカー '00 205ps 1170kg FF
フォルクスワーゲン ルポ GTI カップカー '03 135ps 1010kg FF
フォルクスワーゲン ルポ カップカー '00 125ps 840kg FF

さて、1年以上の長きに渡り連載してきた『GT4 峠最強伝説』ですが、これがひとつの節目です。
ようやく今回でGT4に出ているレーシングカーを一通り乗り比べたことになります。
いや〜、長かった…。
最後に残ったのは低パワーのFFレーシングカー5台。
タイムはそれほど期待できませんが、なにしろレース入門車が勢ぞろいしているわけで、まさに原点回帰。
ひとつこれらのマシンでニュルの攻略方法を見つめ直してきたいものです。
それから、この『乗りそびれていたレーシングカー対決』シリーズでは皆さんからのフォトを掲載してみました。
今回も皆さんの投稿のおかげで記事の臨場感が全然違うものになりました。
フォトを提供いただいた皆さん、本当にありがとうございました。


投稿者:サンチェさま
撮影場所:オペラ・パリコース
フォルクスワーゲン ルポ カップカー '00
駆動方式FF 最高出力125ps 車重840kg
タイム 8'44.465
8'41.376
8'39.062
最高速の208キロはスウェーデン十字路を全開クリア後に記録。
2キロストレートでは上り坂で失速するため、最高速は201キロどまり。
しかし、これくらいのパワーにR1タイヤなので、かなり色んなところを全速でいける。
狐のパイプももちろん全開。
さすがFF車らしく、タックインで気分よくフロントの向きが変わってくれる。
タイムを出すにはコーナーの奥までブレーキングを我慢して突っ込み重視で走るほうがいいようだ。
ブレーキを踏んだままでもスムーズに旋回してくれる。
ギア比もコースにピンポイントでマッチしていて、不満はない。
楽しさ ☆☆☆ ぬる〜くニュルを走れる一台。
普通に攻めている分にはまず走りは破綻しないし、非常に乗りやすい。
縁石にも乗れるし、怖いところはほとんどない。
まぁ、さすがにタイムは期待できないもののこのマシンで走るとニュルのコース幅が広がったような気すらする。
ハンドルを切れば、切った分だけ曲がるけど、あんまり急旋回するとタイヤが鳴るし、それが抵抗になって速度が落ちてしまうため、そうならないようなライン取りを心がけると練習になりそうだ。
実際、ライン取りの自由度も高いし、コースの攻略方法を見つめなおすのにいいかも。
ちなみに、このマシンはレーシングカーと銘打っているが、マフラー、サスペンション、ブレーキ、駆動系統にまだチューニングする余地が残っている。
それにダウンフォースも付いていないので、まだまだ速くなる余地はある。
エンジン ☆☆ 1.6リッターの直列4気筒NAエンジン。
125spはちと非力な感じがするが、840kgと軽いので、パワーウェイトレシオはそんなに悪くない。
ただ、回転数が低く、7000回転も回らないので、いささか迫力不足。
音もそれほど良いとは思わない。
まぁ、こんなもんかな、という程度で期待以上でも期待はずれでもないかな。


投稿者:サンチェさま
撮影場所:アマルフィサーキット


投稿者:st.ORCAさま
撮影場所:インフィニオン・レースウェイ スポーツカーコース
フォルクスワーゲン ルポ GTI カップカー '03
駆動方式FF 最高出力135ps 車重1040kg
タイム 8'49.089
8'45.392
8'40.507
2000年モデルと違い、6速ミッション。
そのおかげでスウェーデン十字路の通過速度はこちらが上。210キロに到達。
しかし、ウェイトが200kg(!)も重いため、2キロストレートでの最高速は伸びず198キロ。
3周目にはいいタイムが出たものの、2000年モデルには負けた。
楽しさ ☆☆☆ ニュルをぬるぬる〜く走れる一台。
…ってか2000年モデルとの違いがあんまりわかりません。
200キロ重いけど、コーナリングスピードや速度域もほとんど同じ。
ただ、6速ミッションのおかげで、高速域ではさらに伸びてくるのがいい。
安定性ではこちらのほうが上で、あんまりタイヤが鳴らない感じだが、これは単に私が慣れたせいだろうか…。
エンジン ☆☆ これまた2000年モデルとほぼ同じスペックのエンジン。やっぱり違いはよくわかりません。
タービンキットを付けると、倍以上の出力になるので、まだまだ速くなる余地は十分。
ただ、上り坂で失速したり、下り坂で加速力が上がる点において、ニュルの高低差を感じやすい点は練習にいいですな。


投稿者:こばひっさま
撮影場所:オータムリング・ミニ


投稿者:こんちゃんさま
撮影場所:筑波サーキット ウェットコンディション
日産 mm-R カップカー '01
駆動方式FF 最高出力140ps 車重672kg
タイム 8'33.949
8'33.303
8'28.571
まぁ、スペックからしてルポよりは速いだろうと思っていたので予想通り。
しかし、このマシンはルポと違ってアクセルを踏むとコーナー出口でアンダーが出る。
逆に言えば、ルポはFF車にありがちな嫌なアンダーステアとは無縁だったわけだ。
最高速だが、5速ミッションは結構クロスで、あちこちでレブに当たるため198キロ。
スウェーデン十字路もレブに当たりつつ196キロくらいでの全開クリア。
楽しさ ☆☆ というわけで、ルポでは顔を出さなかったアンダーが、このマシンでは出てしまう。
コーナー出口でのアクセルオンのタイミングを少し遅らせることで、アンダー封じ。
それで3周目はタイムが出た。
同じFFでも特性が違えば乗り方も違う、という好例かな。
まぁ、アンダーと格闘しつつ走るのは嫌いなので、正直このマシンはルポほど楽しくはない。
エンジン ☆☆ 1.2リッターのNAエンジン。
引っ張れば9000回転まで回ってくれるので、結構いい感じ。
ただ、高回転型の割には音は甲高くないし、これもまた迫力不足かな。
マシンが軽いので体感的にもっとルポよりも加速してくれるかと期待したけど、案外そうでもない。


投稿者:たれ蔵さま
撮影場所:筑波サーキット


投稿者:サンチェさま
撮影場所:イタリア市街地コース
フォルクスワーゲン ニュービートル カップカー '00
駆動方式FF 最高出力205ps 車重1170kg
タイム 8'04.236
8'03.685
8'03.150
最高速は230キロ。スウェーデン十字路を全開クリア後に記録。
2キロストレートエンドでは227キロ。
さすがに200馬力を超えているので、ルポやmm-Rと比べて、タイムはだいぶ速い。
しかし、8分を切れなかったのはちょっと残念。
楽しさ ☆☆☆ これまで乗った3台と違い、このマシンは基本的にオーバーステア傾向にある。
そしてコーナリングスピードもここまでの3台より上。それが結構痛快だ。
しかし、露骨にリアがすべるとそれはそれで立ち上がりの加速が鈍るのでオーバーを抑えつつの走行になる。
それがなかなか楽しい。FFにありがちな退屈さはない。
ただ、タイムを出そうとすると結構シビアな操作が要求されて難しい。
スウェーデン十字路もラインを間違うとコースアウトと紙一重だし、速度域が中途半端なのでブレーキを踏むかどうか迷うところも多い。
3周したけど、まだ攻略法が煮詰まらない。
要特訓かも…。
エンジン ☆☆ 2.8リッターのV6自然吸気エンジン。
ただ、音は控えめだし、回転数も控えめ。つまり迫力不足。
正直2.8リッターの排気量という数字からすればもっとパワーが出てもいいような気もする。
その意味ではレーシングカーのエンジンとしては、ちょっと不満かなぁ。


投稿者:たれ蔵さま
撮影場所:筑波サーキット


投稿者:秀平さま
撮影場所:鈴鹿サーキット
ホンダ 無限 MOTUL シビック Si レースカー '87
駆動方式FF 最高出力225ps 車重890kg
タイム 7'52.282
7'49.357
7'48.256
最高速は245キロ。スウェーデン十字路は軽くアクセルを抜いて235キロくらいでクリア。
さすがに今回乗った中では一番のスペック。タイムも期待通り一番。
パワーがないので最高速は伸びないものの、コーナーで速いし、奥までブレーキを我慢できる点が強く、楽々8分切り。
うん、FFのレーシングカーの中ではかなりいい感じのマシンに認定。
楽しさ ☆☆☆☆ 全く古さを感じさせないし、思った以上に乗ってて楽しいマシンだ。さすがホンダの作るFF車だけのことはある。
とにかくアンダーやオーバーとは無縁のハンドリングで、なおかつフロントに荷重を移したときにびっくりするくらい頭が入りやすい。
タックインを使ってのターンインはウルトラスムーズに曲がってくれる。
この感覚はFFでしか味わえない醍醐味。非常に好ましいです。
エンジンもいいし、車重が軽いくせに縁石がそんなに怖くない足回りも素晴らしいね。
ミスをしたときにもフォローがしやすい点も高評価。
エンジン ☆☆☆☆☆ そりゃぁ、ホンダさんの高回転型NAエンジンですから、音といいパワーの出方といい最高です。
どこまでもぶん回したくなるフィーリング。たまりませんね。
9000回転まで引っ張れるので、レッドゾーンに突入しても、シフトアップを一息我慢できます。
つくづく素晴らしいエンジンです。
それにしても、これが20年近くも前のマシンだというのが信じられない。



総括

気分的にはシビックの一人勝ちってところ。
私は実車でFFのアルトワークスに乗っているくせに、GTにおいてはFF車があまり好きではないので、今回の対決にはそれほど期待してませんでした。
ま、だからこそ乗り比べが最後になってしまったわけですが、そんな中でシビックは想像以上に楽しく、いい意味で期待を裏切ってくれました。
それ以外の4台はなんというか、どんぐりの背比べ的な感じで、私の評価としてはあんまりぱっとしません。
このクラスのレーシングカーに乗るくらいなら、それこそ魔王S2000などの超ハイレベルなチューニングカーのほうがずっと速いし楽しいので、そちらをどうぞ(笑)


おまけ。
悲しみのAIレーサー、直江B続でも走らせてみました。
マイペースで走らせて、1周目に出たタイムで比較。
ちなみにスキルは9999点です。
ルポ '00:9'05.893
ルポ '03:9'07.897
mm-R:8'56.657
ニュービートル:8'34.777
シビック:8'19.881

当然ながらシビックがトップ。それ以外の順位も私と全く同じ。
しかし、どのマシンでも私のタイムとは平均すると30秒も差があります。
ふむ、やはりコルベットなどと違い、乗りやすいマシンであれば、私とB続の差は大きいようです。

さて、最後になりましたが、改めてフォトを投稿くださったサンチェさま、st.ORCAさま、こばひっさま、こんちゃんさま、たれ蔵さま、秀平さまにお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
このシリーズが私の想像以上の速いペースで更新できたのも、フォトによる応援があればこそです。
次回の『GT4 峠最強伝説』でもまたフォトを募集したいと思いますので、その際はまたよろしくお願いします!


ご意見、ご感想、次に走り比べて欲しいマシンのリクエストなどありましたら、総合掲示板まで。

実車での活躍は『嵐を呼ぶレース参戦記』をご覧ください!

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