GT4 峠最強伝説


GT300クラス最速マシン決定戦・リベンジ



◇今回の出場マシン◇

スーパーオートバックス APEX MR-S '00
C-WEST レッツォ シルビア(JGTC) '01
ウェッズスポーツCELICA(JGTC) '03
ARTA ガライヤ(JGTC) '03
クスコスバルADVAN インプレッサ(JGTC) '03
雨宮アスパラドリンクRX7(JGTC) '04

記念すべき『GT4 峠最強伝説』の第一回目の企画である「GT300クラス最速マシン決定戦」は、2005年2月2日の更新。
GT4の発売から一ヶ月強。ニュル経験数十周での乗り比べは今思えば相当に無謀な挑戦であった。
そしてさまざまなマシンでニュルを1000周ほどした現在(2006年6月17日)、私の技量も多少は上がっているはず。
そうなれば、以前記録したタイムやマシンのインプレッションも今の私には違うものが出せるはず。
というわけで、GT300クラスマシン一気乗りの第二弾をお届けだ。
ちなみにタイムの項のカッコの中は前回のタイムだ。どれくらい速くなったか要チェック。


投稿者:サンチェさま
撮影場所:スペシャルステージ・ルート5
スーパーオートバックス APEX MR-S '00
駆動方式MR 最高出力305ps 車重1125kg
タイム (7'20.515)
7'07.186
7'06.555
7'04.628
デフォルトのダウンフォースがF25,R45なのだが、実はF30,R50がMAX。…なんてこった。
ってことで、もちろんダウンフォースはMAXにしてチャレンジ。
のっけから前回のタイムを13秒短縮(笑)
そして3周目には前回のセリカより速いタイムが出ちゃいました。てへっ。
スウェーデン十字路は260キロ全開。2キロストレートは257キロ。
速いじゃん。
楽しさ ☆☆☆☆ 今乗ると、ほとんど弱点が見当たらない感じ。
要するに私もドライビング技術の幅が広がり、そのマシンなりの乗り方が出来るようになってきたってことだろうか。
ただ、こちらが想定したライン、想定した速度でコーナーに進入しても、微妙にアンダーが出て曲がれないことがあるのが、ほんのわずかな不満点。
あまり跳ねないラインを通れば、ピーキーさも顔を出さないので、快適に周回できる。
うむ。これはこれでいい感じのマシンに思えるぞ。
なお、新田守男と高木真一が駆ったMR-Sは2000年シーズン、最終戦鈴鹿で優勝を飾り、シリーズポイントは7位。
2001年は開幕戦優勝で、シリーズ7位。そして2002年にも開幕戦を制し、このシリーズは3年越しでチャンピオンを飾ってます。
どうせならチャンピオンを取った年のマシンに乗りたいぞ。
エンジン ☆☆☆ まぁ、こんなもんでしょう。音も飽きの来ない感じでまずまず。
一応今回もこのエンジンが基準になるのでこの点数。
エンジンは7000回転まで回ってくれるけど、ターボの太いトルクがあるので、早めのシフトアップをしたほうがスピードの伸びがいい気がする。
というわけで、マシンをテストコースに持ち込み、0-1000m計測で評価してみた。
シフトアップのタイミング以外の外因が無いように普通のコントローラーを使い、2速からスタートしてます。
その結果…
6000回転シフト:22.623
6500回転シフト:22.616
7000回転シフト:22.771
あ、やっぱり?
我ながら良く気づいたもんだ。ってことで、このマシンに乗るときはシフトのタイミングに要注意だ。


投稿者:フルスピードさま
撮影場所:コートダジュール
C-WEST レッツォ シルビア(JGTC) '01
駆動方式FR 最高出力301ps 車重1150kg
タイム (7'21.675)
7'14.571
7'11.735
7'10.264
このマシンもダウンフォースをF25,R45からF30,R50にして走行。
MR-Sより4馬力だけ非力で25キロ重いマシン。
やっぱりスペックどおりでMR-Sよりずいぶん遅い。特にコーナリングスピードが遅い。
MR-Sが余裕で全開クリアのコーナーでもこいつはちょっとアクセルを抜かないと曲がれない。
スウェーデン十字路はちょっと冷や汗をかきつつ259キロ全開。2キロストレートは257キロ。
前回より10秒以上速くなったが、7分10秒切りは果たせず。
楽しさ ☆☆ ううむ、今の私にはちょっと物足りないマシンだ。
MR-Sが想像したよりずっと良かっただけに、このマシンにはちょっと失望。
高速コーナーでハンドルを切り込むとタイヤが鳴ってすぐに減速してしまいます。
だから、このマシンを速く走らせるには限界を超えないように、タイヤが鳴らないように走るべき。
まぁ、限界より低いところでクルージングするくらいならいいんだろうけど、本気で攻め込むと破綻するマシンだ。
エンジン音は結構好きなので、もうちょっとグリップのいいタイヤを履かせれば、楽しく周回できるだろう。
なお、このマシンは尾本直史/山本泰吉のドライブで2001年シーズンランキング16位。
ちなみにこの年は大八木信行/青木孝行のダイシン ADVAN シルビアがチャンピオンを獲得している。
どうせならチャンピオンマシンに乗りたかった、ってのは贅沢かな…。
エンジン ☆☆☆ このエンジンの音はやんちゃな感じで好ましい。
まぁ、マシンがそんなによくない分をエンジンがリカバーしているような。
でもこのエンジン自体ももうちょっとパワーとトルクと高回転域まで回ってくれる余裕が欲しい。
とりあえず、こいつも0-1000m計測でテスト。同様の条件で、2速でスタート。
5500回転シフト:23.122
6000回転シフト:23.088
6500回転シフト:23.009
このマシンはきちんと高回転まで引っ張ったほうが速いようだ。
…でもタイムを見るとMR-Sに負けてます。やはりMR車のほうがスタートダッシュがいいのかな。


投稿者:哀戦士さま
撮影場所:富士スピードウェイ 2005 GT
ウェッズスポーツCELICA(JGTC) '03
駆動方式FR 最高出力311ps 車重1050kg
タイム (7'06.035)
6'54.701
6'54.141
6'53.925
やっぱりダウンフォースがF25,R45です。当然F30,R50に。
それにしてもこのマシンだけ1050kgと軽い。パワーもあるので、スペック的にも一番いいのでは?
そして出たタイムもやはり速い!
スピードも出るし、コーナーも速いし、ブレーキも良いし、まさしくレベルが違う。
スウェーデン十字路は267キロで余裕で全開。2キロストレートは265キロ。
結局3周したけど、ほとんどタイムが伸びない。すでに走りは完成形ってことか?
楽しさ ☆☆☆☆☆ 2003年、青木孝行/田中実のドライブで第五戦と第八戦で優勝。シリーズ4位のマシン。
これまで乗った2台と比べ、劣っているところがありません。
すべての面で勝ち。そして速い。
前回乗ったときと同じく、やはりこのクラスのキングだなって感じだ。
エンジン ☆☆☆☆☆ トヨタテクノクラフト肝煎りの2リッター4気筒ターボ、3S-GTEエンジン。
マシンが軽い分、スピードの伸びもあるし、音もいいし不満は全然ありません。
ニュル24時間とかも、もし出るならこれでいいかな。(さすがにやらんけど)
んじゃ、一応こいつも0-1000mチェック。
6000回転シフト:22.170
6500回転シフト:22.044
7000回転シフト:22.019
レブリミットぎりぎりまで回したほうが速いようです。


投稿者:哀戦士さま
撮影場所:ニュルブルクリンク
ARTA ガライヤ(JGTC) '03
駆動方式MR 最高出力323ps 車重1125kg
タイム (7'17.877)
7'07.718
7'00.233
6'59.848
このマシンは最初からダウンフォースがF30,R50とMAXだった。なぜ?
セリカと比べると75kgも重いのはかなりハンデじゃなかろうか。
そのせいかスウェーデン十字路は258キロ。2キロストレートは253キロと最高速は伸びない。
ただし、タイムだけ見ると前回から驚きの18秒タイムアップ。そして予想外の7分切り!
その秘訣はシフトアップのタイミングにありました。詳しくはエンジンの項で。
1周目はタコメータばかり見て走ったのでミス連発。2周目からはそれにも慣れたので好タイムが出た。
楽しさ ☆☆☆ 不慣れなシフトアップのタイミングに翻弄されて、このマシン本来のポテンシャルをしっかり見極められなかったような気がしないでもない。
とりあえず、前回ほどにはひどいマシンだと思わなかった。
なにしろ、セリカと6秒差は立派。前回は約12秒離された訳だし。
乗り味はMR-Sに似ているが、それよりは若干コーナリングスピードが上がっている気がする。
ブレーキング時もマシンは安定しているし、MRだけどあんまりオーバーも出ない。
とにかくこいつはコーナーで勝負するマシンって感じだ。
ちなみにこのマシンのデビューイヤーである2003年シーズンは、2位1回、3位1回で結局優勝なし。
シリーズランキングは7位だった。
…ってか新田守男/高木真一のコンビはMR-Sでも2年連続7位だったし、7位がお好き?
翌2004年だと、優勝2回でシリーズ2位。しかもトップと1ポイント差。
どうせなら2004年モデルのガライヤに乗せてくれ〜。
エンジン ☆☆☆ 日産製の2リッター直列4気筒シングルターボ、SR20DETエンジン搭載。つまりシルビアのエンジン。
音もいいしトルクも太いが、ひとつ不思議な点が。
前回も指摘したようにレッドゾーンは7500回転からだが、7000回転を超えるとシフトアップの指示が出るのだ。
というわけで、実は0-1000m計測の本命マシンがこれです。どこでシフトアップしたら一番速いのか試してみました。
6000回転シフト:22.384
6500回転シフト:22.289
7000回転シフト:22.371
7500回転シフト:22.681
ってことで、あら不思議。なんとレッドゾーンまで引っ張ると激遅だと判明(!)
このマシンは6500回転シフトで走ろう。それだけで大幅にタイムアップするぞ。
それにしても、今回の乗り比べはこの辺のデータが分かっただけでも結構な収穫だな。
…ただ、レブ縛りして走るのは結構慣れないし大変なので☆3つ。
2004年のガライヤだとフェアレディZのエンジン、V6、3.5リッターのVQ35DEになるのでそっちを試したい。


投稿者:哀戦士さま
撮影場所:エル・キャピタン
クスコスバルADVAN インプレッサ(JGTC) '03
駆動方式FR 最高出力316ps 車重1100kg
タイム (7'12.386)
7'02.040
6'58.697
6'57.864
ダウンフォースはデフォルトF25,R45。もちろんMAXのF30,R50にして走行です。
スウェーデン十字路は260キロ余裕綽々。2キロストレートは257キロ。
1周目は様子見ってことで2周目からは早速7分切り。さすがと言うべきか、ガライヤより速いタイムが出た。
前回よりは15秒のタイムアップ。セリカとの差も詰まった。
楽しさ ☆☆☆☆ 鈴鹿1000km耐久でお世話になったマシンだけに、長く乗っていても疲れない。
とにかく挙動が安定しているし、楽に乗れるし、ある意味GT500クラスのGT-R的なポジションのマシン。
コースの最速ラインを忠実にトレースでき、コントロール性は高い。
とにかくオーバーもアンダーも全然出ないハンドリングは優等生の趣き。
コーナーへの飛び込みで、もう少しリアが出るような挙動のほうが私は好きだけど、これはこれなりのよさがあるね。
マシンのカラーリングも好きなので、お気に入りの一台です。
ただ、2003年シーズンのインプレッサは小林且雄/谷川達也のコンビでシリーズ21位と低迷。
前年の2002年はシリーズ8位なのだが…。
エンジン ☆☆☆☆ STIご自慢の2リッター水平対向ターボ、EJ20エンジン。
音だけで言えば、セリカやガライヤよりこっちのほうが好き。
ただ、表示上、レッドゾーンがないので、このマシンもまたどこでシフトアップすればいいのか分かりません。
ってことで、同様に0-1000m計測。
6000回転シフト:22.802
6250回転シフト:22.765
6500回転シフト:22.721
6750回転シフト:22.760
7000回転シフト:22.774
ガライヤほど劇的に違いが出ることはなかったですね。でも、6500回転が良いようです。


投稿者:サンチェさま
撮影場所:ラグナセカ・レースウェイ
雨宮アスパラドリンクRX7(JGTC) '04
駆動方式FR 最高出力324ps 車重1100kg
タイム (7'07.338) 6'59.791
6'58.847
6'57.005
おかしい…。このマシンのダウンフォースは最初からMAXのF30,R50だった。
いまいち整合性が取れません。どうなってるんでしょう。
ともかく、前回はセリカと互角の勝負を演じたFDだが、今回は逆に差が広がってしまった。
やはりピーキーで縁石に乗れない以上、ライン取りの自由度が少なく、私の腕が上がってもタイムが上がるだけの余裕がなかったってことだろうか。
出たタイムは57秒台。ってことでガライヤやインプレッサのタイムのほうがより接近してしまった。
ううむ。やはりこれ以上のタイムアップを狙うなら、足回りのセッティングが必要だな。
スウェーデン十字路は267キロ全開。2キロストレートは266キロ。
楽しさ ☆☆☆ こいつの走りそのものは面白いのだが、今の私が見れば前回より1つ減点。
やはりコースに習熟し、さらにタイムアップできるよう限界を探りながら走っているのに、縁石に乗れないのでは、大きなマイナスだ。
もちろんロータリーサウンドは堪能できるし、切れ味鋭いコーナリングはさすがなのだが、セリカの速さには及ばず、インプレッサの磐石な安定性には敵わない。
残念ながらどのマシンにも負けないという強みにちょっと欠けている。
しいて言えばやはりエンジンが自然吸気でトルクが細いのが弱点だろうか。
足回りも挙動が乱れやすく、特に耐久レースには使おうと思えない感じ。
とはいえ、このクラス第二位のタイムが出たことには変わりはない。
ツボにはまれば速いんだけどもろい、それがこのFDだ。
ちなみに2004年はFD大活躍の年。山路慎一/井入宏之のコンビで第三戦と第六戦で優勝!
シリーズランキングは4位でした。
エンジン ☆☆☆☆☆ 654cc×3の自然吸気3ローター・ロータリー、20Bエンジン。
回すほどにパワーが出てくる高回転型エンジンなので、これまた0-1000m計測で試してみました。
7500回転シフト:23.506
8000回転シフト:23.256
8500回転シフト:23.158
うん、やっぱりレッドゾーン、レブリミットぎりぎりまで回してやるのがいいようです。
ちなみにこのマシンは2速発進よりちゃんと1速からスタートしたほうがタイムが出ます。念のため。
とにかく音で言えばこのエンジンのは抜群に好きです。
ローターの回る高音とエキゾーストからの低音、路面から伝わるロードノイズと風を切る音が混じった四重奏は、ヘッドフォンで聴くとたまりません。
もしタービンがつけばその音が加わって五重奏になるわけですな。お試しあれ。



総括

もちろんセリカが最速なのは変わらないものの、MR-S、ガライヤ、インプレッサが相対的にタイムを上げてきました。
逆にシルビアはその遅さがくっきりと出たし、FDはピーキーさゆえのタイムアップの難しさがよくわかりました。
ってことで、前回と今回で、各車がどれくらいタイムアップしたか、そのランキングをご紹介。
1位 ガライヤ:18.029
2位 MR-S:15.887
3位 インプレッサ:14.522
4位 セリカ:12.110
5位 シルビア:11.411
6位 RX-7:10.333
ってことで、圧倒的にガライヤが速くなったことが分かります。
MR-Sもそうだけど、やはりこの2台はシフトアップのタイミングを変えたことが良かったらしい。
この経験を踏まえて考えると、もしかしたらMRのターボ車は走る前に0-1000mでテストしたほうがいいかも…。
というわけで、GT300の乗り比べリベンジは大変有意義なデータも取れたし、タイムがずいぶん上がったことを確認できたし、大成功といっていいでしょう。
乗り比べ自体も楽しかったので、やっぱりやっておいて良かった。
それにしても、改めて思うに多種多様なマシンが揃うGT300クラスは素晴らしく魅力的なカテゴリですねぇ。
次回GT5ではぜひGT300クラスにホンダNSX、VEMAC RD320RとRD350とR408R、MOSLER MT900R、フェラーリF360モデナ、日産Z33、ポルシェ911GT3Rと996GT3RSRと968とボクスター、シボレーコルベット、紫電、フォードGT、ランボルギーニ ムルシェラゴなどなどに出て欲しいものです。
え? 贅沢? ってか無理?
山内さん、そこを何とか。

ところで、蛇足だがGT4に登場するGT300のマシンのカラーリングを見て気付いたことがひとつ。
陰陽五行じゃん。
木=青→セリカ
火=赤→ガライヤとMR-S
土=黄→RX-7
金=白→シルビア
水=黒→インプレッサ
五行戦隊センゴクマンもびっくりの発見でした。
まさかこれを狙ってこれらのマシンを収録したのですか、山内さん?

おまけ。
今回も嵐を呼ぶAIレーサー、直江B続を走らせてみました。
マイペースで走らせて、1周目に出たタイムで比較。前回と何か違うのか、チェック。
MR-S:7'46.878→7'47.152
シルビア:7'53.987→7'54.277
セリカ:7'41.797→7'41.428
ガライヤ:7'40.901→7'40.901
インプレッサ:7'49.364→7'49.263
RX-7:7'44.072→7'44.042
ダウンフォースが変わっていなかったガライヤとRX-7はタイムがまったく同じ。
他は微妙に速くなったり遅くなったり…。
どちらにせよセリカよりガライヤが速いのが謎といえば謎。
そしてインプレッサよりMR-Sのほうが速いのも不思議。

この企画、まだまだ続くぞ。



今回の敢闘賞。我来也くん。

なお、今回の企画ではサンチェさま、フルスピードさま、哀戦士さまにフォトを投稿いただきました。
素晴らしい作品をお寄せいただき、本当にありがとうございました!

ご意見、ご感想、次に走り比べて欲しいマシンのリクエストなどありましたら、総合掲示板まで。

実車での活躍は『嵐を呼ぶレース参戦記』をご覧ください!

戻る