グランツーリスモ4


◇実録『嵐を呼ぶGT4プレイ日記』◇


「エル・キャピタン200miles耐久挑戦記録(小説風)」



最終更新日2月20日。クリックするとそこの記事に飛びます
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2月19日更新
業界初!(多分) GT4小説『直江B続苦難の日々』
(5年目の)
3月22日

3月31日
ここに、ある一人のかわいそうなAIドライバーがいました。
彼の名は直江B続。
横暴な主人のせいで、ここ最近は来る日も来る日も、昼も夜も働き詰めです。
昨日は一日中サルトサーキットを走らされ、アウディR8を主人に献上。
そして今日は、日が変わると同時になぜかFuji 1000kmを朝まで走っておけ、と命じられる始末。
へとへとになって走り終えた頃、彼の主人が起床しました。
そして、R92CPと7500万を無表情に受け取ると、今度は仕事に行っている間、筑波を9時間走っておけとのお達しです。
直江B続には休む間もありません。
そして主人が帰宅するとカルソニックスカイラインと1500万を献上です。
「なんだ、たった1500万か、しけてやがる」
無慈悲にもほどがあります。直江B続がどれだけ頑張って走っていたのか、主人は分かっているのでしょうか?
ですが、主人が帰宅した以上、直江B続の役目も終わりのはず。
ようやく休める…、と思ったら、休んでいるのは主人のほうです。
どうやら仕事で結構疲れたらしく、いきなりベッドに横になります。
「おい、ロードスターで4時間走ってこい。ちゃんとRX-7LMの新色をゲットしておけよ」
なんということでしょう。直江B続を更に走らせ、自分はうとうとうたた寝です。
ですが、直江B続は逆らうことも出来ません。
「分かりました、マスター」
そのままロードスターを駆り、筑波を4時間走りました。
人生は無情です。あんなに頑張ったのに、直江B続がもらったのはオレンジ。
すでに持っている色でした。
恐る恐るご機嫌を伺いに上がると、主人は舌打ちしてこう言いました。
「ふざけるな。もう一度走ってこい!」
「分かりました、マスター」
直江B続は文句ひとつ言わず、命令に従います。
そして、またロードスターのハンドルを握り、筑波を4時間走ります。
人生は無情です。更に頑張ったのに、直江B続がもらったのは黒。
もう2台も持っている色です。
これでRX-7は赤1台、黒3台、白2台、銀1台、オレンジ2台、青1台(あと2色)
疲れ果てた様子で直江B続が主人のもとに帰ってきました。
「なんだ、また黒か。役に立たねぇな…」
冷たく言い放つ主人。
もう我慢の限界でした。
従順なAIも堪忍袋の緒が切れました。
「…じゃあ、自分で走ったらどうですか?」
「ああん?」
「もう限界です。そこまで私を働かせて文句ばかり言いますけど、耐久レースを走るのが、どれだけ大変なことか…。一度体験してみてください。でないと、私の苦労が…。くっ、苦労が……、うーくっくっく」
途中から涙があふれて言葉になりません。
無理もないことです。F1全色をそろえるため、ニュル24時間を13回も走らされたり、お金を稼ぐためグランバレー60周を40回近く走らされたりして来たのです。
直江B続の脳裏につらかった日々が走馬灯のようによぎります。
「…あ、そう。じゃあ走ってみるか。悪いけど、お前のようなへたくそとはレベルが違うって事を見せてやるよ」
カチン。
つくづく傲慢な主人です。
B-spec総合スキル8778の直江B続に対して、へたくそ呼ばわりです。
直江B続が怒りでわなわなと震えていると、主人はやおらガレージに入っていき、一台のマシンに乗りこみました。
アミューズ S2000 R1 '04。通称“魔王S2000”傲岸不遜な主人にぴったりの恐ろしい車です。
オイル交換して274psになったそのマシンに乗って主人はエル・キャピタンに向かいました。
200マイル、66周の長丁場を一人で戦うつもりのようです。
なお、主人のライバルは以下の面々。

1:TVR T350C '03(355ps)
2:BMW M5 '05(507ps)
3:TVR サーブラウ スピード6 '97(355ps)
4:アストンマーティン V8 バンテージ '99(558ps)
5:ロータス エスプリ スポーツ350 '00(354ps)

いずれ劣らぬ激速マシンぞろいです。
274psの魔王S2000には少々手強い相手かもしれません。
なにしろ、提示されたA-specポイントは200点。MAXです。上限です。ギリギリです。この上なく高い点数です。
「マスター、さすがにこれは無理では…?」
さすがに自分が焚き付けたものの、不安そうな直江B続です。
しかし、主人は
「ふん…」
の一言で、そのままレースをスタートしてしまいました。
難コースのエル・キャピタン。しかもライバルは自車より遥かにパワーのあるマシンばかり。
間違いなく直江B続では勝てないでしょう。
ですが、直江B続の目の前で、信じられない出来事が展開されていきます。
魔王S2000は1周目から次々とライバル達をパス。あっという間にトップに躍り出てしまいました。
「雑魚だな…」
A-specポイント200点のレースなのに、この実力差。圧倒的です。さすがに大口をたたくだけの事はあります。
直江B続、しばし呆然です。
そのまま快調にトップを独走し、17周目にピットイン。
この第一スティントであっさり全車周回遅れにしてしまいました。
ベストラップは1分52秒台。
ちなみに、主人はレースをしながらも、あまりに退屈なのか、ノートPCでDVDを再生してます。
「水曜どうでしょう」を見ながら耐久レース。
余裕です。
しかし、30周目辺りから徐々に異変が…。
「ぬぅ、右足が疲れた…」
すでに1時間近く走り続けていたためか、右足のふくらはぎがかなりお疲れの模様。
一時停止して、少し休憩。
しかし、再開したものの集中力が途切れたせいか、つまらないミスを連発。
「水曜どうでしょう」を横目で見ているせいか、気が付けばコーナーにオーバースピードで飛び込むこともしばしば。
駄目です、かなりタイムも落ちてます。それにすでに深夜1時を回ったためか、かなり眠そうです。
そう、直江B続が狙ったとおりです。
人間の集中力と体力には限度があるのです。
さすがに2時間もぶっ続けで走るのは厳しいのです。
なにより、金曜の夜は仕事の疲れもだいぶたまっています。
主人はまたまた一時停止。冷蔵庫からバレンタインにもらったチョコレートの残りを取り出しました。
甘いものと愛の力で、自分をハッスルさせるつもりのようです。

そーれハッスルハッスル。

元気になったようです。
再びハンドルを握りますが、2度めのピットインの後はもうヘロヘロです。
チョコと愛のパワーも長続きしなかったようです。
睡眠欲と疲労が徐々に主人の体を支配していきます。
「もう疲れたよ…。B続、運転代わってくれ」
ついにギブアップ宣言です。右足はかなりつらそうです。狙い通りです。
「残念ながら、仕様でそれは出来ないのです。マスター」
「うぐぅ…。うーくっくっく」
やりました。直江B続の勝利です。
主人を魚粉と言わせてやりました。魚粉と。ちなみに入力ミスではありません。
「…どうですか? 私の苦労が分かりましたか、マスター?」
勝ち誇った直江B続です。
カチン。
あっ、主人の目が据わりました。
「右足が疲れて動かなければ、左足一本で運転してやろうじゃねぇか」
なんということでしょう。
疲労がたまった右足は使わず、左足一本でアクセルとブレーキを操作するつもりのようです。
実車では右足でアクセルとブレーキを踏むのに、これでは逆です。
うまくいくはずが…。
おや?

普段と違う操作をしているせいか、さっきまで切れていた集中力が戻ってきてますよ?
タイムもベスト2秒落ちの1分54秒台が出てます。
慣れていないはずの操作なのに、走り自体はかえって洗練さを増したようです。
「むぅ、肩もこったな…」
しかし、今度は右肩がつらいようです。
すると何を思ったのか、主人は右手をシフトレバーに置いたまま、ハンドルを握ろうとはしません。
ハンドルは左手一本で操作し始めました。
アクセルとブレーキは左足だけ。ハンドルは左手だけ。
こんな状態で、難コースのエル・キャピタンを攻めてます。
ナニーニやザナルディもびっくりです。
いや、これは伝説の「ゴッドアーム」をも超えてます。
直江B続、もはや主人の離れ業に目が点になってます。
そんな状態でも、魔王S2000はスムーズに周回を続けてます。タイムもベスト2秒落ちの1分54秒台をキープしてます。
結局3回目のピットインからチェッカーまでの20周弱を、主人は左手と左足だけで運転を続けました。
次々と周回遅れをパスしつつ…。
「ふむ。これは結構いい練習になるな。必要以上にハンドルを切らず、カウンターも最小限にして走る方法が身に付く。それに左足ブレーキに頼らずに荷重をうまく使えるようになる」
なにやら開眼してたりします。
こうして、直江B続がけしかけた耐久レースによって、主人はまた新たな技を身につけてしまいました。
名づけて『黄金の左走法』。
難攻不落のエル・キャピタンはこうして陥落したのです。
A-specポイント200点と、2500万、そしてプレカーのミノさんは主人の手に渡りました。
レース後、直江B続はしょげた様子で主人の下へ。
「感服しました、マスター。私では同じマシンに乗っても2分の壁を切れません。それを左手と左足だけで1分54秒台…。到底私の及ぶところではございません」
直江B続は、心から主人には勝てないと思ったのです。
ところが…
「いや、耐久のつらさはよく分かった。お前にはこれまで随分苦労をかけてきたな…」
なんと、直江B続がはじめて聞くねぎらいの言葉です。
「マ、マスター…」
感涙にむせぶ直江B続。はじめて、彼は自分の苦労が報われたような気持ちがしました。
「自分で走ってみて気付くことも多かった。これもいい経験になったぞ。ありがとう」
主人の言葉はどこまでも優しく、直江B続は流れる涙を抑えることはできません。
「マスターーーーっ!」



「耐久は疲れるから、自分では極力走らないほうがいい、とわかったし、これからも頑張れよB続」






「…あれ?」


「ふむ、じゃあ手始めに、RX-7LMの新色をゲットしてこい」
「はうぅぅぅぅぅぅぅ」


嗚呼、直江B続ってば不幸!
43億と 66,677,400
2月20日更新
『直江B続苦難の日々』その2
4月1日

4月16日
さて、かわいそうな直江B続は、その後もロードスター4時間耐久。
なんと4回連続で走らされ、しかも赤、青、青、オレンジと新色は出ず。
これでRX-7は赤2台、黒3台、白2台、銀1台、オレンジ3台、青3台(あと2色)
と、ネットサーフィンをしていた主人が気になる情報を見つけてきましたよ。
なんと、スーパースピードウェイ150 millesのプレカーのホンダ NSX-R プロトタイプ LM レースカー '02は、赤以外に、黒というレアカラーがあるというのです。
本当か嘘か、分かりませんが、気になった以上、確かめたくなるのが主人のご気性です。
「よし、B続走ってこい」
「はい、マスター」
ザウバーC9を与えられ、スーパースピードウェイを100周。
しかし、もらったのはやっぱり赤。
「もういいですか?」
「駄目だ、もう一度走ってこい」
「はい、マスター」

しかし、もらったのはまたしても赤。
「も、もういいですか?」
「駄目だ、もう一度走ってこい」
「はい、マスター」

しかし、もらったのはまたまた赤。
「えと、もういいですか?」
「駄目だ、もう一度走ってこい」
「はい、マスター」

しかし、もらったのは結局赤。
「あのぅ、もういいですか?」
「ふむ、4回連続で赤か。これはガセネタだったかな…」
「…(そんなことのために4回も走らせないでほしいです)」
「何か言ったか?」
「いえ、何も…」

どうやらこれでようやく主人の気も済んだようです。
ほっと一息ついている直江B続に、こんな言葉がかけられます。
「あ、そうだ。私としたことがうっかりしていたのだが、サルト24時間のプレカーであるアウディR8だがな…」
「はい…」
「赤と黄色の2色あるそうだ」
「えっ?」
「すでに2回走ってもらったが、まだ赤しかもっていない」
「ということは…?」




「また走ってもらうぞ」
「はうぅぅぅぅぅ」




嗚呼、直江B続ってば不幸!
44億と 86,677,400
4月17日 この先は「ミッションレース攻略記録」へどうぞ。
44億と 86,677,400

注意:このお話はある意味フィクションです。現実の直江雨続氏はこんなにひどい人じゃありません。
…多分(笑)

続く。

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B続より不幸な伊達春樹氏の活躍は小説のページをご覧ください!

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