『嵐を呼ぶレース参戦記』
| 第二十四話「嵐を呼ぶジムカーナVその2」 | ||||
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実は、思いがけない再会がありました。 「どうも、覚えてます?」 と、私のピットに来てくれたのは以前私をスカイラインに乗せてドリフトしてくれたt_m_tomさん改めenjoycarlifeさん。 もちろん覚えておりますとも! なにせあれが私にとっては人生初の実車でのFRドリフト体験でしたからね。 そのenjoycarlifeさんは、なんでもスカイラインからスイフトスポーツに乗り換えられたそうで、それを機にHNも改名されたとのこと。 enjoy-car-life.com に行けば、そのスイフトスポーツのかっこいい姿も見られますぞ。 というわけで、およそ3年ぶりの再会を祝し、互いの健闘を誓い合います。 スイフトスポーツと言えばいまやスズキの看板車種。 アルトワークス乗りにとってはすぐ上のお兄さん的マシンです。 果たしてそのタイムにどれだけ近づけるかが、二代目の戦闘力を測るターゲットでもあり注目です!
ビートクラスに参戦中のくま選手。 あの伝説のリアハッチ事件の決定的写真を撮ってくれた大恩人。 さらには2004年、2005年のビートクラスのシリーズチャンピオンでもあります。 で、そのくま選手は実は大学の同期なのです。 この前会ったのは去年の同期飲みのときですから、大体半年ちょっとぶり。 これまた久々の再会ですし、サーキットで会うのは3年ぶり。 早速二代目嵐を呼ぶアルトワークスを(特に秘密兵器の車載カメラユニットを)しげしげと見やって一言。 「すげー剛性高そう(笑)」 「でしょ(笑)」 このびっくりドッキリメカの威力を練習走行で見せ付けてやりたいと思います。 ちなみに今回のジムカーナでは、くま選手がとんでもない事件を引き起こすのですが、それは後でのお楽しみ。 まぁ、立場を変えて因果は巡るってことですねぇ…。
私の隣にいるもう一台のアルトワークスのドライバーの方ともお話ししました。 マシン名はゼッケン11番の『TDU Racing アルト』 同じワークスと言うこともあり、私にとっては勝手にライバル認定です。 ちなみにドライバーの方はこのレース参戦記を読んでくださっているそうです。 ちょっと嬉しい出来事でした。いやはや、世界は狭い…。 この『TDU Racing アルト』と『二代目嵐を呼ぶアルトワークス』が猛烈な火花を散らす熱戦を繰り広げようとは、このときはまだ誰も知らない……。
午前中の練習走行は約7分を2回です。一回目はショートコース、二回目はロングコースを走ります。 まずはお約束のビートクラスから。
続いて初めてクラスの一組目、それから私のいる初めてクラス二組目です。 その一回目の走行はT師匠に同乗指導してもらうことにしました。 二代目にとっては正真正銘これが初めてのサーキット走行です。 公道ではせいぜい5000回転までしか回していなかったエンジンを、ここで初めて7000回転オーバーにぶん回します。 とりあえず、エンジンが壊れないように祈りつつ、コースアウトやスピンをしないように慎重に行きたいと思います。 なお、今日は台風一過ということもあり、まだ雲の多いお天気…、だったのですが、徐々に晴れてきて気温も上昇。 夏の日差し照りつける中での走行となりました。 ま、午前中はまだそんなに気温も高くなかったので、窓は全閉でも大きな問題はありません。 では、二代目の初走行、私にとっても2年ぶりのサーキット走行です。 1周目: まずはピット出口からコースイン! 嵐を呼ぶアルトワークスは2組目の先頭で待っていたので、真っ先にコースに飛び出します。 いきなりのアクセル全開。 1速はあっという間に吹け上がり、すぐに2速へ。 そこから3速に上げたと思ったらもうヘアピンです。 ヒールアンドトゥで2速にダウン。 …ここでいきなり失敗。2速に入りませんでした。 なんだかギクシャクとクラッチを踏みなおし、改めて2速に入れてヘアピンクリア。 そこからのインフィールド区間ではT師匠から「送りハンドルをしないように」との指導が入ります。 低速コーナーではステアリングを素早く切る必要があるので、大きく腕を交差させての「クロスハンドル」のほうが良いようです。 が、走行中の私はかなりテンパっていまして、「え? なに? 何が悪かったの? 送りハンドルって何????」、って状態。 師匠のアドバイスも虚しく、すでに送りハンドルが癖になっている私は「クロスハンドル」に切り替えられるわけもなく、そのまま走行を続けることになります。 そしてS字と最終コーナーをクリアし、ホームストレートに帰ってきました。 さぁ、ストレートは当然アクセル全開! 次からはいよいよアタックラップです。
…と思ったら後ろから速いマシンが来ました。 ハザードをつけてコースのイン側に寄ります。狭いサーキットなので、遅いマシンはこうしてストレートで譲ることが大事ですね。じゃないと大渋滞を引き起こし、顰蹙を買います。 というわけで、この周はヴィッツとロードスターに道を譲って、改めてその2台を追いかける展開。 S字の入り口での2から3速へのシフトアップでトラブル発生。 ギアが入らず虚しくエンジンがほえます。 あれれ? もう一度クラッチを踏みなおし、ゆっくり操作するとギアは3速へ。 う〜む、前日にケチってエンジンオイルだけ交換したのがよくなかったか…。 やはりミッションオイルの交換も限界走行では大事ってことですね。 ちなみにこの3速入らない病は、このあとも何度も私を悩ませることになるのです。やれやれ。 この周、速いマシンに譲ったのでタイムは51.33でした。
この周もまたヘアピンでのヒールアンドトゥに失敗。 いいところ無しですねぇ。 タイムは43.87です。
この周はうまく行きました。 ヒールアンドトゥも3速へのシフトアップも問題なし。 好タイムが期待できましたが、後ろから速いマシンが来ていたので、ホームストレートで減速。 タイムは43.73。
スカイラインに道を譲ってから再び全開走行。 この周はちょっとS字の縁石を大胆に使ってみました。 なるべく直線的に行くけど、さすがノーマルの足回り、そして高い車高。 全然平気へっちゃらです。 それにしても、初代と比べるとやはりその辺の差が出ていてブレーキングすると凄い勢いでマシンがノーズダイブ。 まさにGT3をやった後にGT4を遊んだような状態です。 そしてたぶんヘアピンなんかだとインリフト、つまりマシンが外側に傾き、内側のタイヤが浮いている状態じゃなかろうか。 ま、それはそれで荷重移動の様子が外からでもわかりやすいので、オッケー。 この周47.13。
S字で2速ホールドのまま頑張ってみた。 案外いけるな、エンジンには負担かもしれないけど、操作としてはこっちのほうが楽なのは言うまでもない。 最終コーナーも3から2に落とさず、そのまま行けるし。 タイムは43.73。 あれ、4周目と同タイム?
ホームストレートを全開で駆け抜け、ちょっとだけオーバースピードで1コーナーへ。 すかさずT師匠が「ああ、アンダー出てる」と指示。 「はいっ」とブレーキ。マシンは無事コース内に納まったままヘアピンへ。 ん? 「アンダー出てる」ってどっかで聞いたような…。 不思議なデジャブを感じつつ、ヘアピンを抜けると、真後ろにロードスターの影。 おっと、これは譲らなくては…。 次の右コーナーでハザードをつけてアウト側に徐行。 私を抜いていったロードスターは、軽くリアをスライドさせつつS字区間へ。 う〜ん、やっぱりFRも楽しそうだ。 ホームストレートでも3速へのシフアップにもたつき、この周は45.73でした。
なんか速いマシンが後ろについているようなので、1コーナーをアウト大回りして先に行かせます。 と、前に出たマシンを見ると、ゼッケン11番のアルトワークスじゃないですか。 これはお互いの戦闘力を比べる絶好の機会。 頑張って追いかけてみます。 高橋涼介並み、人間シャシーダイナモと呼ばれたこの私の眼力で、ライバルのスペックを丸裸にして見せましょう。 えーと、うん、私より速いね。(終了) なんか、追いつけません。じわじわ離されていきますよ? しかもこちらは何とか張り付こうとして焦っていますから、S字での3速シフトアップにももたつき、走りがちぐはぐに…。 結果、タイムも46.67。 あんまり見せられたものじゃないですね…。 でもまぁ、特別に、この周だけの動画を抜き出してみました。 二台のアルトワークスが織り成す、愛と勇気と夢と希望のランデブー走行です。
とりあえず一生懸命『TDU Racing アルト』を追いかけます。 しかし、追いつけず。 火花散る熱戦、手に汗握るテールトゥーノーズ! ってな図式にはならず、じわじわと離されていくこの悲しさよ。 シフトアップもうまく行かず、後ろから速いマシンが来たのでホームストレートで減速。 タイムは44.13。
さっきも抜かれた気がするスカイラインに道を譲ります。 これで周回遅れ? そしてこの周でチェッカーフラッグが振られました。 練習走行一回目はこれにて終了です。
練習走行1回目をフルでお楽しみください。
あんまりうまく走れてませんね…。 しかもミッションも入りにくいという問題(あるいは私の操作が下手なのか)もあり、本番に向けてちょっと不安が残る走行でした。 それに、本来ならばFFだった初代と4WDの二代目の限界走行時の駆動方式の違いなんかをレポートしようと思っていたのですが…。 …ええ、さっぱりわかりません。 パワーと比べてグリップが良すぎるのか、マシンの挙動はかなり安定。 私の下手くそな操作にも走りが破綻することもなかったですね。 ああ、ネオバってやっぱり偉大だよ…。 ありがとうヨコハマ、ありがとうアドバン。 ま、でもあくまでこれは練習走行なのでね、もう一本あるし、そこで練習してこのマシンを限界近くの領域でちゃんと操れるようにしておけばよいのです。 他のクラスの練習走行も続いていますし、しっかりじっくりその走りを見物しつつ、睡眠不足の体を休めておきましょう…。
ロングコースでの練習走行、そしていよいよ本日のジムカーナコースの発表が待っている。 そんな中、戦友たちからかけられた予想外の言葉が嵐を呼ぶレーサーにとって一筋の光明となる。
ご期待ください!
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