『嵐を呼ぶレース参戦記』
| 第八話「嵐を呼ぶセカンドステージ」 | ||||
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我々は再び桶川の地に立っていた。 この日開催されるのは「セカンドステージ」という走行会。 参加台数34台がグリップA、グリップB、ドリフトA、ドリフトBの4つのクラスに分かれ、朝から晩までサーキットを走りまくるのだ。 なにしろ、一回15分の走行を一日7回できるのである。 ちなみに、ジムカーナのときは7分の練習走行が2回+競技走行2回だったのだから、それと比べるとまさに7倍近い時間を走れるのである。 そして、今回この走行会に、私、kyu氏、T氏の3名が参加したのである。 kyu氏はインプレッサでの走行だが、私とT氏は、嵐を呼ぶアルトワークス、を2人で乗ることになる。 すなわち、グリップAクラスは私が、グリップBクラスではT氏がアルトに乗って走るのだ。 従って、アルトちゃんはなんと30分×7回という、耐久レース並に過酷なスケジュールをこなさなければならないのである。 平成3年式、13万円で買った13年前のマシン…。 果たして無事、壊れずに走りきることが出来るのであろうか。
もうね、これまでのお話を読んだ人ならお分かりでしょうが、私はヒールアンドトゥが出来ない。 それだけでなく、そもそもシフトミスが多すぎる(笑) これを何とか改善したい、というのが今日のテーマなのである。 15分×7回も走行時間があるのだから、たっぷり練習しよう。
1周のウォームアップラン中、同乗してくれたT氏から、アドバイスを受けつつ、私は上機嫌でハンドルを握っていた。 なんといっても、先週のジムカーナで、すっかりサーキット走行の楽しさにハマった私である。 「ごーごー♪」 まさに浮かれまくり。 遅いスピードで走っているうちは、余裕綽々なのだ。 しかし、ペースカーがピットに戻り、いざ走行開始、となった瞬間、事件は起きた。 2コーナーをクリアした私だが、背後からkyu氏のインプレッサが迫ってきていたのである。 そして、ヘアピンへの進入で、インプレッサがインに飛び込む。 そのとき、インに飛び込まれた私は…
じゃあ、続きを読んでよし(笑)
一応、左足はクラッチを踏んだままだったので、むなしく「ぶおーん」とエンジンが吼えているのが確認いただけると思う。 それでも、コースの外にはみ出したものの、とりあえずどこもぶつかることなく、コースに復帰。 とっさにT氏に声をかける。 「大丈夫ですかっ?」 一番パニクっていた私が言うセリフではない、と思うのは書いている今は冷静だからだろう(笑)。 まぁ、この場合、私が心配したのはアルトが大丈夫かどうか、ということだったのだが。 「大丈夫、大丈夫」 苦笑しつつ、T氏が応じてくれる。 さすがは百戦錬磨の大ベテラン。肝が据わってらっしゃる。 しかし… 「ちょっとゆっくり行ってみようか、始めは(苦笑)」 実は怖かったらしい(笑) そりゃ、私みたいな素人の助手席の乗るのは怖かろう。 だが、何周かして慣れてきた私は、身の程をわきまえず、今度は左足ブレーキに果敢に挑戦することにした。 普段GT3で遊ぶときやカートなどでは私は左足でブレーキを踏んでいる。 ちなみにレンタカーなどでAT車に乗るときも、私は左足でブレーキを踏んでいる(!) だから、きっと左足ブレーキをものにすれば、強力な武器になるだろう、と踏んでいる。 さすがにサーキットデビューのジムカーナのときは、左足ブレーキには、二の足を踏んでいたのだが、今回こそはそのステップを踏んでみたいと思っていたのだ。 その結果、踏鞴(たたら)を踏み、虎の尾を踏み、薄氷を踏み、どじを踏み、地団駄を踏むことになるのだが、実際動画を見てもらおう。
というわけで、左足ブレーキ作戦大失敗。 このABSが付いていない車では、あっさりとブレーキがロックしてしまうのである。 やはり慣れていないと、左足でのブレーキを踏む感覚を掴むのは、難しいようだ。 まぁ、そんなわけで、波乱万丈の一回目走行15分を丸々動画でお届けする。 ロードに時間がかかるが、興味のある方はご覧いただきたい。
あとは1分を超えるタイムで走行していた。 これが今日一日でどれくらい速くなるか、楽しみである。 さて、一回目の走行が終わると、休む間もなく、グリップBクラスのT氏にドライバーチェンジ。 そして私は助手席に乗り込む。 凄腕T氏が、一体アルトをどんな風に操るのか、間近で見習うチャンス。
要所要所で、T氏からアドバイスを受けつつ、助手席で同乗体験。 そりゃもう、私とは全然スピードレンジが違うし、コーナーでタイヤは鳴りまくるし、操作はスムーズだし、『別次元』って感じ。 しかし、ライン取りであるとか、コーナーの通過スピードなどは、私の腕でも十分見て参考に出来る。 「そうか、ここはこうやって走るのか」とか、「なるほど、このコーナーは全開で行けるんだ」とか、上手い人の走りは、見るだけでも素晴らしく勉強になる。 濃密な15分はあっという間に過ぎていった…。
一生懸命練習していたのだが、一回目のようなアクシデントもなかったので、書くことがない(笑)
まだタイヤもマシンも熱ダレしないうちに、kyu氏がタイムアタックをしたい、と言ってきたためである。 さて、今回の走行会に隠された、もう一つの目的を明らかにしよう。 それは、8月1日に参戦予定のK−CARインターカップ(耐久レース)の予選タイムアタックを行うドライバーの選出である。 私、kyu氏、T氏のうち、今日のベストラップをたたき出した人間が、栄えある予選走行ドライバーに選ばれる、というわけである。 本来はFF乗りであるE氏が選ばれるものと思っていたのだが、なにしろE氏はまだこのマシンでサーキット走行を経験していない。 そこで、今日走る3人の中から選ぶことにしたのである。 んで、このグリップAクラス、三回目走行の枠を使って、kyu氏がアルトに乗り込み、タイムアタックを行ったのである。
再びコースインし、やり直し。
んで、結局kyu氏のベストは52秒1。 そしてT氏が49秒台のスーパーラップを出したため、これにて予選アタック担当はT氏に決定。
54秒台も4回出ているので、かなり速いペースで走行できていた。 1回目は59秒5だったので、そこから比べると6秒もタイムアップ。 やはりこれは、T氏の走りを見て、学習した成果であろう。 まぁ、T氏とはまだ4秒も差があるが、kyu氏とは1秒差。 これは結構嬉しい。 なお、この五回目の走行ではビデオ撮影していなかったので動画はない。
しかし、このときのタイムは不明。 タイムが残っているときはビデオを撮ってなくて、タイムが取れないときは動画があるというのはどうだろう(笑) まぁ、見ていただければ、最初と比べるとそこそこ上手くなっているのがお分かりいただけると思う。
私の走りとの違いを見てもらいたい。 特に、コーナリングスピードの違いと、タイヤの鳴り方なんかに注目だ。
私のひそかな目標が、kyu氏のたたき出した52秒1を超えることである。
なにやらコーナーのたびに、変な振動と、タイヤのキュキュキュキュキュという変な音がするのである。 しかも、前よりもマシンが曲がりにくい感じ。 これは…、タイヤか? 緊急ピットインした結果…。
いわゆるスローパンクチャーというやつであり、酷使に耐え切れず、右フロントタイヤがお亡くなりになっていたのである。 これにて走行は中止。そしてグリップBクラスの7回目の走行はキャンセル。 本日は、これで店じまいである。 すぐに右フロントをスペアタイヤに履き替えて、この日は帰路についたのである。 (セカンドステージ編を1話で終わらせるため、かなりはしょってます(笑))
そこで、タイヤ、ミッションオイル、エンジンオイルを自分たちで交換することに。 その次の週にはブレーキフルードも交換。 6月20日のしのい走行会に向け、アルトちゃんのメンテナンスだ。 そして、そんな合間、我々の間である重要な会議が催されていた。 すなわち、耐久レースに参戦するときの我々4人のチーム名を決定する会議である。 果たして、どんなチーム名に決まったのか? 全国8千万人のグランツーリスモファンもびっくりのナイスネーミングとは?
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