『嵐を呼ぶレース参戦記』
| 第三話「嵐を呼ぶジムカーナ」 | ||||||||||||||||
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昨日の晩に軽量化大作戦を完遂したアルトワークスに乗り込み、桶川にGO! 今回、一緒に桶川にてジムカーナに参戦するのは、kyu氏。 ちなみにT氏とE氏は、今日は日光サーキットでの走行とのこと。 というわけで、桶川まではkyu氏のインプレッサに先行してもらってのドライブである。 内装をはがし、むき出しになったマシンの内部は、まるでレーシングカーのようで、乗っているだけでも“自分はレーサーだぜ”ってな気分を味わえる。 (あくまで気分だけ) 内装を取ったため、エンジン音とか、振動とかが結構うるさいかと思ったが、案外そうでもなかった。 というわけで、ドライブがてら音楽を聴くことにしよう。 昨日の軽量化で、後ろのスピーカーは取ってしまったが、前にもスピーカーがあるし、MDは残っているので、一応かけてみる。 さて、読者の方、特にクルマ好き、イニシャルD好きの方の多くは、クルマの中でかける音楽はユーロビートや、テンポが良く、スピード感あふれる曲を好まれるだろう。 私もその例外ではないが、今回はちょっと違う方面からアプローチしてみた。 ちゃ〜ら、ちゃららちゃ〜ら♪
アルトワークスの中で、荘厳に響くこの曲は…
ユーロビートなんてもう時代遅れ。ナウなヤングはやっぱりクラッシックだろう!(←ここ、ツッコミどころです) それが終わったら今度は、
…それにしても、今更ながら思うが、未完成→レクイエム、というこのコンボ。
がっ、走っている車が少ないからといってスピードを出したりはしない。 エンジンもミッションもまだ暖まっていないので、ひたすら丁寧に、車をいたわりつつサーキットに向かうのだ。 もちろん、交通ルールを守り、制限速度を破らず、模範的な安全運転することもレーサーの常識。 公道では安全運転、サーキットでキレた走り、これが一番かっこいいのだ。 エンジン、クラッチ、ギアボックスに優しい走りをしつつ、ゆっくりのんびり早朝の景色を楽しみつつ桶川サーキットに到着。 さて、サーキットに着いたら、実際に走行を始めるまでにやっておくことが色々ある。 経験者なら常識だが、多分読者の多くは知らない(私も知らなかった)と思うので紹介しよう。 なんといっても、この『嵐を呼ぶレース参戦記』の隠れた目的は、モータースポーツの普及である。 クルマって楽しいんだぜ、サーキットを走るって、こんなに面白いんだぜ、ってなことをアピールし、モータースポーツの敷居を低くするのが、私の野望なのである。 「こんな素人に出来るんなら、俺にだって…」と思って、サーキットに足を運ぶ人が少しでもいれば、私は幸せだ。 そのためにこそ、私は走るのだ。 そのためにこそ、私は参戦記を書くのだ。
まずはタイヤのチェックから。 ボルトはしっかり締まっているか、空気圧は大丈夫か、表面のゴムは磨り減っていないか、などをチェック。 そしてエンジンルームもチェックする。 オイルの量は大丈夫か、あちこちにあるいろんな蓋はきっちり閉まっているか。 それからマシンの外観を全体的にチェック。 これから限界走行をするマシンに、「今日はよろしく頼むぜ。しっかり走ってくれよ」なんて語りかけるのだ。 う〜ん、レーサーっぽいぞ私(←自己陶酔)
普通マシンの後ろにはスペアタイヤや工具などが積んであるが、それを全部下ろす。 フロアマットやドリンクホルダーなど、サーキット走行に必要ないものも全部下ろしてしまう。 ことによると助手席すら取ってしまうこともある。 ついでに、運転席やドライバーも下ろしてしまえば完璧な軽量化である。(←走れません) 今回は同乗走行をしてもらう関係上、アルトちゃんの助手席はそのまま。
写真を見てもらおう。
そんな事をやっているうちに7時半になり、受付が開始された。 先週の日曜日に申込書を提出済みだが、この受付で、公式プログラムと車に貼るゼッケン(カーナンバー)をもらうのだ。 公式プログラムには「タイムスケジュール」「エントラントリスト」「サーキットのコース図」などが書かれている。 「エントラントリスト」=ドライバーと参加車両の名簿を見ると、ちゃんと私の名前も載っている。 つまりもう逃げも隠れも出来ない、ということだ。 ちなみに車両名はドライバーが好きな名前を付けられる、ということで、私がアルトワークスに勝手に命名。 先週の申込書にすでに書いておいたのだが、その名も…
ドラミ=ドラえもんの妹。 …ではなく、ドライバーズミーティングのこと。 今日一日の注意事項であるとか、コントロールラインで振られる旗の説明などがされる。
特に今回説明された旗の意味が、私の良く知るF1やJGTCなんかと違っていた。
緑旗:コースOK。 ということであった。 また、このドラミでは衝撃の事実が公表された。 なんと、今回の「OSL四輪ジムか〜な?」第二戦は過去最多の参加台数だというのだ。 その数なんと85台(!) その一角を私の「嵐を呼ぶアルトワークス」が占めているというわけだ。 さて、果たして85台中何位のタイムを出せるだろうか…。 やはり目標は大きく掲げよう。 GTで速いやつは実車でも速いのだ。 というわけで今回の目標
ただ、一応控えめな目標も用意してきたので一応見てもらおう。 「最下位になりませんように…」
いや、これは私がやっただけなので、良い子は真似をしないように。 サーキット初走行&マニュアル車運転暦1週間なので、初心者マークを付けておく。 それから、GWの愛の旅で買っておいた、上杉神社の交通安全お守りをフロントガラスに貼り付けておく。
というわけで、今回のクラス分けについて説明しよう。 …ん? それ以前にジムカーナとは何ぞや? というところから説明したほうがいいかもしれない。 ジムカーナ、とは一台ずつコースを走り、そのタイムを競う競技である。
まぁ、今のF1の予選のような感じ、というとイメージしやすいかもしれない。 競技者は自分のマシンに乗り込み、コースを走り、スタートからゴールまでのタイムを計測し、そのタイムが一番速い人が優勝、となる。 一般的にレースといえば、みんなで並んでヨーイドン、最初にゴールした人が優勝、となるがジムカーナはシステムが違うのである。 レースは順位を争う競技、ジムカーナはタイムを競う競技なのである。 つまり、ジムカーナでは純粋に速さのみが求められるわけである。 ただし、速いだけではこの競技は勝てない。他にもいくつかルールが存在するからである。
ジムカーナでは決められたとおりの順路を守って走らなければならない。
ジムカーナにおなじみなのが、パイロン(赤いとんがりコーンみたいなやつ)。
コース脇の土の部分に車輪がはみ出してもペナルティでタイム加算となる。 ジムカーナでは、コースを間違えず、はみ出さず、しかも速く走ることが求められるのだ。
そんなジムカーナであるので、一応使っている車や、ドライバーのレベルごとにクラス分けがされる。 今回の大会では、「初めてクラス」「ビートクラス」「ミドルクラス UNDER170ps」「ミドルクラス OVER170ps」「軽自動車クラス」「エキスパートクラス」といった具合に分かれている。 そして、私が参加するクラスは、皆様の予想通り…。
なにしろ、正真正銘“初めて”なわけだし、私より経験(マニュアル車運転暦)が少ない人はいないと断言できる。 ともあれ、スケジュールによると、ジムカーナの大会が始まるのは午後から。 午前中は普通にサーキットを練習走行できる時間枠が取られている。 下の写真のコース図を見て欲しいのだが、練習走行は7分間を2回、ショートコースとロングコースで行われる。
私のゼッケンは「12番」なので、「初めてクラス」の2番目の走行となる。 この練習走行こそが、私の実車でのサーキットデビューの瞬間、ということになる。 そして迎えた8時40分。 ついにゲートがオープンし、ビートクラスの7台のマシンが一斉にコースに飛び出していく。
もうあと20分ほどで、私も“嵐を呼ぶアルトワークス”に乗ってサーキットを走ることになる。 刻一刻と迫る時間。 高鳴る鼓動、あふれ出すアドレナリン、紅潮する顔、引きつる表情…。 …となるはずが、私はちっとも緊張していなかった。 「ふぅ、眠いのう…」 睡眠時間3時間が重くのしかかっていた。 というか、サーキット初走行だというのに、弛緩しまくり、私はちっとも臆していなかった。 「まぁ、私のことだから大丈夫」 という、根拠のない自信に支配されていたのである。 余裕綽々だった私だが、ついに時間となり、アルトワークスに乗り込んだとき、思ってもみなかったとんでもない出来事に苦しむことになる。 それは一体?
練習走行の7分間の様子は、まるまる動画にてお届け予定。 初めてサーキットを走るとき、果たして人間はどうなってしまうのか? 嵐を呼ぶレーサーに降りかかる、とある災難とは? 全国3千万人のグランツーリスモファンの夢を乗せ、“嵐を呼ぶアルトワークス”が今走り出す。 そして、なんと大江選手にアルトワークスに乗ってもらい、プロからのアドバイスを受ける私。 貴重すぎる経験を積み、嵐を呼ぶレーサーが一気に成長を遂げる(多分)
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